阪神・矢野監督“指示待ち族”減らす 「シンキングベースボール」徹底へ

[ 2018年11月4日 10:00 ]

ランチタイムにサイン会を開き、ちびっ子と握手する矢野監督 (撮影・奥 調)
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 高知・安芸では3日連続で「矢野流キャンプ」が実践された。「打撃投手相手のシート打撃」で求めたのは指示待ち族の減少――。選手自ら考えて動く「シンキングベースボール」で普段の練習とは違う色分けをした。

 「あれだけでも試合に近づくしね。出塁しないとあかん、点を取らなあかんとか、メンタルの変化はあると思うし。サインもないし、どうやったら点を取れるかは選手が自分自身で考えるし、そういう意図でやろうかと」

 より実戦に近づけた1カ所でのシート打撃。2組に分かれ3アウトの連続3イニング制で攻守を交代する。打撃投手が投手役を務め真っ直ぐのみ。打者は塁に走者を置いた状況でもすべてノーサイン。守備に就く野手も自らの判断でポジショニングを取る攻守の練習だった。

 「大げさに言うと野球脳みたいなね。指示待ちというのはレベルが低いと思うから。どちら(攻守)の練習にもなる」

 実戦に近い練習を行うことで課題が明確になるメリットがあるとした。ただ、最大の狙いは野球の頭脳を鍛えることだ。今キャンプでは技術練習と同様に考える力の向上も必要と判断。よりレベルの高い選手の育成とともに指示待ちを防ぐために選手個人に考えさせる機会をつくった。

 「自分がどうやりたいか、この場面で何を求められるか、どうしたいかというのがあって。“サインが出ない、じゃあ俺はどうしたらいいの?”みたいなことでは困るから」

 金本前監督の下で基礎体力や打つ土台は築かれている。新指揮官は次のステージに移行したと言っていい。「課題が見えれば指導しやすい。チームとして、こういうのは頑張っていこうと共有できる。すごく意味があった」。体とともに頭を鍛える――。チームの底上げを目指す矢野阪神は頭脳派集団作りにも本格着手した。 (山本 浩之)

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