阪神・中谷、脱力打法で一発 ケガの功名?「軽く振っても良い打球」

[ 2018年11月4日 09:42 ]

シート打撃の1回無死一、二塁、中谷は左越えに3点本塁打を放ち一塁をまわったところでガッツポーズ (撮影・奥 調)
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 高知・安芸での秋季キャンプに参加している阪神・中谷将大外野手(25)が3日、打撃投手が登板したシート打撃でメンバー唯一の本塁打を記録した。苦汁をなめた今季からの巻き返しを図る大砲候補は「ケガの功名」で見つけた「脱力打法」に可能性を見いだした。福留、糸井の主力もおり狭き門となるであろう外野手争いに向け、まずは先制パンチを見舞った。

 メイングラウンドで行われたシート打撃。初回無死一、二塁で打席に立った中谷は、初球を捉えて左翼防球ネットに着弾するアーチをかけた。

 「矢野さんがいつも言われていますが、初球から打てるように準備している。それが結果になって良かった。意図がある練習だったので、プレッシャーもあったし、良い練習だったと思います」

 甘い直球を捉えきれずにファウルにし、不利なカウントに追い込まれる。低調な時期に見られる課題克服の予兆が見えた打席だった。相手が打撃投手とはいえ、見事な一発。その状態の良さ、理由を解説したのが浜中打撃コーチだった。

 「ケガの功名というか、腰が悪いから全力で振れていないけど軽く振ってもすごく良い打球を打てている。力任せに振りたいタイプのバッターやけど、それが解消されてる。リラックス打法というか“こういう打撃もあるんだ”と知るきっかけになってるんじゃないかな」

 秋季練習終盤に腰に違和感を訴え別メニュー調整した時期があった。大事でないことはキャンプメニューをこなしていることでも明らかだが、力のセーブが求められる。だが、それが逆に奏功し、脱力して理想のスイングができている。同コーチは「腰が治ってからも今の感じで振ったら良いんちゃう?」と中谷に伝えたといい「今まで見てきた中で一番良い」と絶賛した。

 矢野監督も「すごく良い打撃だった。一発で仕留めるのは、良い打者の条件に入ってくる。(中谷)マサヒロも一発で仕留めたというのは良かった」と評価し、こう続けた。

 「めっちゃし烈やで。(ドラフト1位の)近本もな。島田も帰ってきたし、もちろんベテランの(福留)孝介も(糸井)嘉男も黙って引き下がることはないやろうし。外野はすごい…。外野はすごく、良い競争になっている」

 百戦錬磨のベテランと、可能性を秘めた若虎たちで混沌とする外野手争い。限られたイスに中谷は座ることができるのか――。視界は良好だ。(巻木 周平)

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