阪神 生え抜きエース育成へ「矢野塾」開校 才木にテンポアップのすすめ

[ 2018年11月2日 08:00 ]

<阪神秋季キャンプ>ブルペンで投球練習を終えた才木(右)を指導する矢野監督(撮影・椎名 航)
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 阪神は1日、高知・安芸での秋季キャンプをスタートさせた。矢野燿大新監督(49)は生え抜きエースを育成するべく、初日から「矢野塾」を開校。今季6勝を挙げ将来のエース候補の一人と認める才木浩人投手(19)に投球時のテンポアップを求めるなど精力的に動いた。

 新指揮官として迎えたキャンプ初日。「充実した初日を過ごせた」と総括した指揮官が、より熱い視線を送ったのは高卒2年目を終えた才木だった。ブルペンでの投球練習を終えると即座に動き、受けた坂本と「3者会談」。時間は5分程度だったが、捕手出身ならではの助言を送った。

 「(現役時代は)一番、テンポやリズムというのをね。特に先発ピッチャーでは意識してリードしていた。(才木は)フォームもゆったりで(投球テンポも)長く感じる。投球テンポを上げていく練習を、ここでもやっていった方がいいんじゃないかということをね(伝えた)」

 現役引退後は侍ジャパンのコーチも務めるなど他球団のトップレベルの投手も間近で見てきた。その豊富な経験と知識をもとに、より良い方向に向かうための指導だった。

 「三振を狙っていく投手やから、一球でポーンと打ち取るとかがなかなかない。どうしてもリズムを作りにくいと思う」。4番とともに生え抜きエース育成も自身の使命の一つと考えている。今季は22試合に登板し6勝(10敗)をマークした右腕に対して「才木もエースになれる可能性を十二分に持った選手」と話すだけに、来季に先発ローテーションを担ってもらうためにはテンポアップが必要と判断。利点として(1)コントロールの修正能力があがる(2)今の打者主導ではなく投手主導のタイミングで投球ができる――とした。

 もちろん、一定のテンポだけで勝負できるほど甘い世界でない。走者を背負った際は、打者が早い勝負を求めることが多いという心理を語り、より遅いテンポでの投球の必要性も説いた。

 「エース、4番を生え抜きで育てるというのはあるが、このキャンプでは全員を上げるというのが一番目指したいところ」

 最下位からの巻き返しを期す来季に向けては、攻撃力アップはもちろんだが、試合をつくる投手力の向上も必須条件。10月25日のドラフトでも上位3人は野手を指名しており、現有戦力の底上げは不可欠。来季に実りの秋を迎えるべく、今まで以上に熱い一日を過ごしていく。(山本 浩之)

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