阪神・藤原次期オーナーに聞く「まずは勝つこと。ファンの皆さんとチームが一体となって」

[ 2018年10月17日 05:30 ]

交代会見で笑顔で握手を交わす坂井オーナー(左)と藤原次期オーナー        (撮影・成瀬 徹)    
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 【阪神・藤原次期オーナーに聞く】

 ――今季の結果をどう受け止める?

 「野球の細かいところはわかりませんが、今年の体力で、練習もこれだけ積んで、なぜこういう風になったのか。この分析を早急にチームでやってもらわないといけない。その分析をもとに新しいチームをつくり欠けたところをこの秋、(来年の)春のキャンプで一生懸命にチーム一丸となって欠点を補っていく。そういうことになると思う」

 ――補強戦略は?

 「これは私よりも球団フロント、監督、コーチがよっぽど私よりも分かってらっしゃる。その方針は聞かせていただきたい。それをしっかりと聞かせていただいて、その後は任せたい」

 ――矢野新監督と話は?

 「まだ話はできておりません。矢野さんも自分がどういう風にしたいというのは常にお持ちと思う。具体的な、これからどうやっていこうということはこれからチーム、フロントと一緒になって考えていく。そういう中で、それができ上がってからになるかもしれませんが、ゆっくりお話させていただきたい」

 ――来季への意気込みを。

 「まずは勝つこと。そして野球場に来るとファンの皆さんとチームが一体となって一緒に戦っている。そういうチームづくりを矢野新監督によって成し遂げられれば、これは素晴らしいこと。それを皆さんに期待してもらえるようにと思っています」

 ――来季はどういう位置をイメージ?

 「オーナー就任会見で不景気なことは言えません。優勝したらそれに越したことはない。ただ、矢野さんが自分の思うチームづくりをそんなにすぐにできるのか。金本監督と同じ方向を向いてやってこられた。それをいかにステップアップさせるか。これは監督就任の会見がありますので、まず矢野さんから聞いていただいて、私はそれを必死でバックアップするということ」

 ――若手育成路線は継続する?

 「若手育成の方針は変わりません。これは今の制度でどのチームも考えている。それに乗り遅れてはいけない。矢野さんは今年ファームで監督をされている。そしてジャイアンツと争って優勝した。まさに若手をどう育成するか、そういう研鑽をこの1年間ファームでやってこられた。若手の育成の仕方は自分の体験として学ばれたし、それを実践して成果に出された。若手については十分に理解できておられると思います」

 ――坂井オーナーが“攻めのオーナー”と評した。

 「どうでしょう。私は現業ばかりやってきた。それも鉄道現業とかタクシー会社。昭和50年に入ってますから、途中でオイルショックやバブル崩壊、阪神淡路大震災…。そういう中でみんなで一緒になって新しいことを取り組んでいかないと会社として生きていけない。攻めかどうかは自分では評価できませんけど、とにかく止まっていては何もならない。これは矢野さんも“挑戦せずにおったらいかんなと。やることによって新しいことをつかんでいくんだと”そういう趣旨のことを昨日(15日)言われていた。それは全く同感」

 ――タイガースは変化が必要?

 「タイガースということではなく、どういう組織も、みなさんマスコミでも人事異動はあると思う。人が動くことによって変わっていく。それによって物の見方が変わるというか混合される。ぐちゃぐちゃと混ざることによって強さが出る。これは私も会社に入って40数年ですけど、異動というのは必要だというのは身に染みて感じていますし、それはタイガースも同じ」

 ――矢野監督は金本監督の継続路線。逆に変えて欲しい部分は?

 「その辺りは矢野さんが今、一生懸命考えていると思う。ファームの監督として考えてこられてたことと、タイガース全体の監督として考えることは当然違う。私も鉄道の担当役員から社長になった時、全体の見方は変わらざるを得なかった。それは矢野さんが自分の経験をもとにして、あるいは間近で見た監督さん、チームのフロントの皆さんがどういう行動をされたのかも含めて。これは想像ですけど、今、考えておられると思うので、私がお話するのはそういう整理が終わってからじゃないといけないと思います」

 ――矢野政権は長い目で見る?

 「これはゆっくりチームの揚塩はじめ、谷本、そして何より矢野新監督が方針を必死で考えていると思う。ある程度固まったところで話を聞いて、という格好にしたい」

 ―強化のスタンスは若手育成中心?

 「今のドラフト制度になって、くじ引きがある。そうなればどこのチームも若手育成が基本になって、それに後はどうするか。矢野さんがどういう戦略を考えるかというのはあると思いますね。監督によって攻めの、守りの考え方はある。それと若手育成は何も矛盾しないわけで、それはこれから矢野さんから出てくるでしょう」

 ――ベテランの比重が大きいチーム。切り替え時は?

 「いつかは変わっていく。これは確かです。でも来年の戦い方というのは、フロントと矢野さんが共通認識を持つように話してもらうのが一番。それを私は聞きたい。それから私が口を出すことはなかなかないと思いますが、そういう形でスタートしたい」

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