阪神 OB狩野恵輔氏に2軍打撃コーチ就任要請

[ 2018年10月17日 08:31 ]

狩野氏
Photo By スポニチ

 阪神が、球団OBの狩野恵輔氏(35)に来季の2軍打撃コーチ就任を要請したことが16日、わかった。球団関係者が「(要請)したことは事実です。(まだ)返事はいただいていません」と認めた。

 矢野2軍監督が新監督就任を受諾した前日15日から球団は新体制作りに本格着手。1、2軍の来季組閣が固まりつつあるなかで、若手育成の根幹を担う重要ポストを狩野氏に託すことを決めた。

 この日までに新井良太育成コーチが2軍打撃コーチに配置転換されることも判明。今季は2軍の打撃部門の担当は浜中コーチ一人だったが、来季は打撃強化を目的に2人態勢を敷く方針だ。

 狩野氏は捕手として2000年にドラフト3位で阪神入団。度重なるケガに見舞われながらも持ち前の打力を生かすために10年からは外野に本格転向した。16年からは主に代打として勝負強さを発揮。昨季限りで現役引退し、今季は野球解説者として“外”から野球を勉強していた。

 将来的にユニホームを着る意思はあるものの、来年も契約が残っている現状の仕事に加え、すでに一部のスケジュールが埋まっていることもあり、受諾しない可能性もある。球団は、万が一に備え、戦略・分析担当としてチームを支えてきた日高剛氏(41)を2軍打撃コーチに配置変換することも検討。早期の新体制発足に向け、最終調整を進めている。

 ◆狩野 恵輔(かのう・けいすけ)1982年(昭57)12月17日生まれ、群馬県出身の35歳。前橋工から00年ドラフト3位で阪神入り。矢野が不調の09年に正捕手で127試合に出場も、城島加入の10年以降は外野手と代打で出場。12年に持病の椎間板ヘルニア悪化でオフに育成選手契約となり、13年7月支配下復帰を果たした。17年には選手会長を務め、同年限りで引退。通算成績は402試合で打率・255、18本塁打、91打点。右投げ右打ち。

続きを表示

2018年10月17日のニュース