あってはならないCSと消化試合の同時開催 打ち切りも選択肢

[ 2018年10月17日 10:00 ]

最終戦でファンにあいさつするロッテの選手たち
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 どうしても違和感が残った。13日に行われた中日―阪神戦(ナゴヤドーム)と、ロッテ―楽天戦(ZOZOマリン)の最終戦である。同じ日に両リーグのクライマックスシリーズ・ファーストステージが開幕した。レギュラーシーズンとポストシーズンが重なるのは、日本プロ野球では5年ぶりの珍事だった。

 5年前の当事者だった楽天とオリックスも、今年の中日をはじめ4球団も、順位は確定済み。完全な消化試合だ。ファンの注目をポストシーズンのみに集められない現在の日程編成のあり方は、再考すべきだと考える。

 大リーグでは、勝率が並んだチームの地区優勝やワイルドカードを決めるタイブレークを除けば、必ず全球団が同じ日に全日程を終了する。そこから逆算し、早い段階からダブルヘッダーや追加日程を組み込んでいく。組み込めない試合はキャンセル(打ち切り)。今年は雨で流れたパイレーツ―マーリンズ戦の1試合が行われず、両軍は1試合少ない161試合で終わった。

 「タイトル争いに不公平」という意見もあるだろう。ただ、チームによって球場のサイズや形状も異なる野球は、そもそも全て同じ条件下で争うことはできない。16年の大リーグでは6チームが161試合で終了。その中には防御率が0・04差で2位のバーランダーがいるタイガース、勝利数が1差で2位のレスターがいるカブスも含まれていた。

 13日の中日―阪神戦は岩瀬、荒木の引退試合となっただけでなく、今季限りで退任する中日・森監督、阪神・金本監督の最後の花道にもなった。とはいえ、それはあくまで副産物であって、頂点に向けた文字通り「クライマックス」の戦いに水を差していい理由にはならない。レギュラーシーズンとポストシーズンは明確に区別してこそ、盛り上がりも価値も高まる。

 98年以来行われていないダブルヘッダーに関しては、第1試合と第2試合の間に観客の入れ替える時間を設ける必要性や、その際の警備費用が主催球団の悩みの種だという。しかし、それと引き替えに消化試合をポストシーズン期間に続けることが最善の選択だろうか。米国のやり方が全て正しいとは思わないが、あるべき姿を考えれば答えは明らかだろう。(記者コラム・大林 幹雄)

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