球児無念 クローザー“復帰決意”も思い伝えられず終幕…

[ 2018年10月14日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―2中日 ( 2018年10月13日    ナゴヤD )

<中・神>延長10回に登板し、5勝目を挙げた藤川(撮影・坂田 高浩)
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 誰よりも金本監督を男にしたかったからこそ、阪神・藤川は無念さを強くにじませた。10回に登板して貫禄の零封。直後の勝ち越しで5勝目が付いても寂しげな表情を浮かべた。

 「どういうシーズン…。それはもう、全く良くない。ファンの人が必死に応援してくれて、プレーは伴わなかったけど、感謝して、生かさないと」

 17年ぶりの最下位に沈み、監督は辞任に追い込まれた。15年オフに就任した金本監督に導かれるように猛虎へ復帰。3年間をともに歩んできた。16年は先発に挑戦し、昨季からは本来の働き場であるリリーフで絶大な力を発揮。今季はシーズン半ばから“ある決意”が生まれていた。

 「3年前は1年目と思ってやってきて(今季は)自分でそろそろ、こういうところで勝負したいというのがあって。自分のためじゃなく、チームのバランス、来季以降を考えた時にどこを目指さないといけないか、それを(監督に)伝えようとした時だったので」

 明言は避けても慣れ親しみ、圧倒的な力を誇示してきた「クローザー」復帰への熱がほとばしった。だからこそ、監督に思いをぶつけることができずに終幕を迎え、深く息をついた。試合後のセレモニーでは引退する中日・岩瀬に花束を渡した。指揮官、そして、好敵手との別れが、ただ悲しかった。(遠藤 礼)

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