辞任の阪神・金本監督 甲子園に別れ 最後の練習…若手に「大きく育って」

[ 2018年10月13日 05:30 ]

ユニホーム姿で最後の甲子園練習を見守る金本監督(撮影・後藤 正志)
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 10月11日に今季限りでの辞任を発表した阪神・金本知憲監督(50)が一夜明けた12日、甲子園球場で行われた投打指名練習に参加した。主に若手野手たちのフリー打撃をチェック。選手やコーチ陣と談笑しながら、監督として立つ最後の甲子園に別れを告げた。

 「(感慨深いかは)どうかな。どうやろう。まあ、きょうはずっと若手の練習を見ていたからね。彼らが今後、大きく育ってほしいなという目で見ていましたけどね」

 自らのことは、二の次。それより最後まで気にかけたのは、やはり「超変革」のスローガンの下、手塩にかけて鍛えてきた若虎たちの姿だった。目の前では、自らが16年ドラフトで1位指名した大山、育成枠から支配下選手に登用した原口、和製大砲候補として期待し続けている中谷、陽川らが次々と甲子園のグラウンドで快音を響かせた。その光景を後ろから、目を細めながら見守った。

 「(最終戦への思いは)何もないよ。特にない。普通にやればいいと思う。そう(若手には良いところを見せてほしい)ですね。まあ、投手もできれば自分の持っているものを出すというか、いいものをドンドンね。それで四球を出していいから、良いストレートをドンドン、投げ込んでほしいと思う」

 今季最終戦となる13日の中日戦で最後の指揮を執るが、過剰に意識することはない。いつも通り、若虎たちの躍動を楽しみにしながら試合に臨み、監督通算429試合で背番号6のユニホームにも別れを告げる。

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