西村新監督 鬼ックス宣言 地獄の秋季練習予告、闘争心注入だ

[ 2018年10月12日 05:30 ]

笑顔でポーズを取る西村新監督 (撮影・中村 与志隆)
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 オリックス・西村徳文新監督(58)が11日、大阪市内のホテルで就任会見し1996年以来23年ぶりのリーグ優勝を目指す来季に向け、チームに闘争心を植え付けることを宣言した。

 新監督の第一声は「自分の一番の役目は優勝争いできるチームにする」だった。16年から3季務めたヘッドコーチからの昇格。ロッテ監督1年目の10年に史上初となるリーグ3位からクライマックスシリーズ、日本シリーズを制覇。下克上指揮官がオリックスにイズムを注入する。

 「前の球団で日本一になっただけに、日本一になることが、どれだけ素晴らしいことかということを、選手に伝えないといけない」

 4年連続Bクラスに沈んだチームの再建へ、まずは闘争心を植え付ける。後半戦に急失速した今季の戦いぶりについて「気持ち的に弱い部分があったと感じた」と分析。「前の球団のことは言いたくないが(当時のロッテには)アグレッシブな姿勢があった。弱気になると、結果はついてこない」と強調した。

 技術向上も必須課題だ。セットアッパー・山本、守護神・増井を擁するリーグ屈指の救援陣を誇る一方で、チーム打率・244はリーグ5位で、低迷要因の一つだった。指揮官は本格始動する14日からの秋季練習、11月からの秋季キャンプで“地獄の練習”を予告。「一人一人が、どれだけ上積みできるか。徹底的に練習をしないと上位には届かない」と断言した。現役時代には4年連続盗塁王に輝いただけに「攻撃は打つだけではなく、足も使ってくるという姿を見せることも大事」とし、技術も叩き込む。

 「チームが一つの方向を向くことが大事。一人でも背を向けたら、まとまらない。監督である、自分の大きな役割の一つ」。日本一になった96年以来遠ざかるリーグVへ、新指揮官がけん引する。(湯澤 涼)

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