【記者の目】現時点で6球団…根尾に人気集中 輝星のドラフト一本釣りある!?

[ 2018年10月11日 09:00 ]

シャキーンポーズを披露する吉田(撮影・島崎忠彦)
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 ドラフト会議で金足農・吉田は意外にも1球団の入札、いわゆる「一本釣り」になるかもしれない。大阪桐蔭・根尾に人気が集中しているのだ。吉田のプロ志望が決定的となったのは今月初旬。その時点での取材では、根尾の1位指名を検討している球団は、公言した中日をはじめ6球団に上った。

 東洋大の上茶谷、梅津、甲斐野や日体大の松本ら、大学生のドラフト1位候補がリーグ戦序盤に軒並み結果が伴わなかった。社会人も実力派はいても「いの一番」で指名されそうな投手は不在。この現状を踏まえ、即戦力級投手の補強を考えていた球団は、もう一つの補強ポイントを考えた。「2、3年後に遊撃手のレギュラーを担える選手」。つまり、根尾だ。投打二刀流をこなし話題性、スター性も持ち合わせる。「そういう選手はめったに出ない。競合になっても行くべき」と考える球団は多い。

 吉田は全球団が1位候補として高評価しているが、高校生投手だけに、補強ポイントと合致しない球団も多い。大学生投手とともに、一本釣りできる可能性をみている。根尾以外で競合しそうなのは、現時点の取材では大阪桐蔭・藤原のみ。ここからドラフト当日まで例年以上に行われる、水面下の駆け引きと情報戦を追いたい。(アマチュア野球担当キャップ・松井 いつき)

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2018年10月11日のニュース