輝星、12球団OK 鉄の意志でプロ表明「どこでも努力」

[ 2018年10月11日 05:30 ]

シャキーンポーズを披露する吉田(撮影・島崎忠彦)
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 今夏の第100回全国高校野球選手権大会で準優勝した金足農(秋田)の吉田輝星投手(17)が10日、プロ志望届を提出し、秋田市内の同校で会見を行った。当初は八戸学院大(青森)への進学を予定していたが、フィーバーを起こした甲子園大会でプロ入りへ心境が変化。周囲が進学を勧める中、鉄の意志を貫いた。25日のドラフト会議では1位指名が確実で、各球団の動きが注目される。

 24台のテレビカメラと報道44社127人が待つ中、吉田は会見場の体育館に学生服姿で現れた。「甲子園が終わってからたくさんの人と話し合い、本日午前、プロ野球志望届を提出いたしました」と堂々と表明した。

 「夢だったプロ野球選手になりたい思いが強かった」。プロに行きたいんじゃなく、行くんだ――。野球を始めた小学生の頃から、そう両親に話していた。問題は、目的までどの道を行くかだった。

 当初は4年後のプロ入りを見据え、八戸学院大でのレベルアップを考えていた。転換点は今夏の甲子園。全国の強豪を次々倒し、決勝まで進んだ。「最初は甲子園を目指して追い掛ける立場だったけど、追われていく立場になった」。8月にはすでに即プロ入りへ自信を持ち、決意を固めた。その後、U18日本代表入り。ドラフト候補と一緒に戦い「自分もプロの世界で戦いたい」と思いを強めた。

 一方で、周囲はあくまで進学を勧めた。両親は「野球ができなくなったときの将来も考えて」と願った。金足農の中泉一豊監督は、青森から足を運んで吉田の指導にあたった八戸学院大の正村公弘監督に対して「恩もあるし、人間的にも信頼できる人なので、お世話になりたい」と考えた。国体後の4日、一同で会談が持たれた。

 吉田は折れなかった。発した言葉は「(プロに)挑戦したいです」。ついに両親は「自分が強い意志を持っているなら尊重しろ」と背中を押した。中泉監督も「迷いはないようだった。最後まで押してきた」と認めた。

 9球団から調査書提出の依頼が届き、面談希望も出ている。巨人ファンで「行きたい」と発言したこともあったが、この日は「チームは関係なく、どこでも努力していこうと思います」と言った。2戦2敗に終わったU18アジア選手権の悔しさは忘れない。目標は「もう一度日の丸を背負って、勝てる投手」。夢への扉は開いた。 (武田 勇美)

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