大八木治氏、明桜HC就任 東海大甲府で甲子園春夏11度

[ 2018年10月11日 05:30 ]

大八木治氏
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 啓新(福井)野球部前監督の大八木治氏(64)が、明桜(秋田)のヘッドコーチに就任したことが10日、わかった。

 甲子園通算17勝の名将が、金足農フィーバーに沸いた秋田の高校球界をさらに盛り上げる。大八木氏は東海大甲府(山梨)で春夏計11度、甲子園に出場し85年夏は山梨県勢を初の全国4強に導いた。相洋(神奈川)監督などを経て12年に啓新の初代監督に就任し、昨年12月限りで退任。教え子に久慈照嘉(阪神1軍内野守備走塁コーチ)、萩原淳(四国・愛媛コーチ)、牧丈一郎(阪神)らがいる。

 明桜は金足農と2年連続で夏の秋田大会決勝で対戦。今秋ドラフト候補に挙がる投打二刀流の山口航輝選手を擁し、昨年は吉田輝星投手を攻略して5―1で勝利。今年は0―2でリベンジを許した。今年の秋季秋田大会は準々決勝で敗れ、来春の選抜大会出場は絶望的だが、夏は“打倒・金足農”の1番手に挙がるのは間違いない。

 くしくも、今夏の甲子園でスポニチに観戦記を寄稿した大八木氏が担当した試合は金足農の1回戦(対鹿児島実)。吉田のピンチでギアを上げる投球術、けん制やフィールディングの巧さを絶賛し、早くから大会での躍進を予言していた。夏の甲子園で出場9大会連続初戦敗退するなど弱小県だった山梨を独自のデータ野球で変えたように、新天地でライバル校の攻略にどのような手腕を発揮するか注目される。

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