阪神 甲子園で39敗 球団ワーストを更新 10日本拠地最終戦 金本監督「何としてでも」

[ 2018年10月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―9巨人 ( 2018年10月9日    甲子園 )

<神・巨>ベンチで渋い表情の金本監督(撮影・大森 寛明)
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 17年ぶりの最下位が確定している阪神は9日の巨人戦に敗れ、甲子園で1995年のシーズン38敗を上回る39敗目を喫し、球団史上ワーストを更新した。天敵のメルセデスから4得点も、投手陣が岡本に2被弾など9失点と打ち負けた。金本知憲監督(50)は、10日の本拠地最終戦へ向けて「何としてでも勝ちたい」と言葉に力を込めた。

 「天敵」を打ち崩した。結果的には巨人打線に打ち負けたが、金本監督は粘り強い攻撃を展開した打線に「執念」を感じ取った。

 「まあ、4点ね。ゲッツー崩れとかも、ちゃんとできていた。できていたというか、なんとか1点という気持ちが出ていたのでね」

 過去3度の対戦で計24回無得点、2勝0敗、防御率0・00を許していたメルセデスと4度目の顔合わせ。初回から攻めた。1死一、三塁から大山の二ゴロの間に幸先よく先制。これがメルセデスからの初得点だった。3点を追う5回1死二、三塁でも鳥谷の一ゴロの間に2点目を挙げた。

 そして2点を追う6回には、再び若き4番が存在感を示した。1死三塁から右中間へ適時二塁打。メルセデスからチーム初の適時打を放ち、マウンドから引きずり下ろした。なおも1死二塁、次打者・ナバーロの打席では代わった畠の暴投と捕手・小林の三塁悪送球の間に、4点目の生還も果たした。3得点に絡んだ大山が「天敵」攻略を主導した。

 それでも勝利は遠かった。相手4番・岡本は大山以上に難敵だった。桑原が7回に32号決勝ソロを浴び、8回には望月も33号2ランを被弾。終わってみれば16安打9得点の巨人に打ち負けた。金本監督も「長打とか見ての通り。やっぱり力の差というのはハッキリ…特に打力はあります」と差を認め、「長打力というのが課題です」と言葉を絞り出した。

 不名誉な形で球団記録を塗り替えた。甲子園でシーズン39敗目。95年の38敗を上回るシーズン最多敗戦となった。甲子園で20勝39敗2分けとなり、借金19をすべて抱えた計算だ。きょう10日は、その本拠地での今季最終戦。指揮官は「絶対何としてでも勝ちたい。選手たちも、最後はファンの前で良い試合をしてほしい」と語気を強めた。(惟任 貴信)

 ○…阪神は3連敗。シーズンの借金19は16年9月17日(57勝76敗3分け)以来で、金本政権下の最多に並んだ。甲子園では20勝39敗2分けで、こちらも借金19。95年の38敗(23勝)を超えるシーズン最多敗戦で、きょうの1試合を残して78年の借金17(19勝36敗3分け)を上回ることが確定した。

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2018年10月10日のニュース