阪神・牧、フェニックスLで課題明白 矢野2軍監督は評価「ポテンシャルある」 

[ 2018年10月9日 06:30 ]

初回1死、熊代に死球を与え、帽子をとる牧(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 教育リーグ、『第15回みやざきフェニックス・リーグ』が8日、宮崎県内で開幕した。阪神は、西武戦(南郷)に1―9で敗戦。先発したドラフト6位ルーキーの牧丈一郎投手(19)が5回5失点で課題を痛感。悪いボールとの差がはっきりし、肝心なところでは制球も乱れた。

 「課題をクリアしたものと、できなかったものがあった。宮崎で一つでも消化していきたい」

 初回、安打と2四死球で満塁とし、愛斗に初球を右前打されて2失点。2回も先頭の山田への死球から2死三塁とし、熊代に右前適時打された。

 高卒1年目はウエスタン・リーグではすべて中継ぎで3試合。9月27日の四国・香川との練習試合で先発(5回1失点)したが、プロ球団相手には初先発だった。5回にも木村に甘い変化球を右中間へ適時二塁打。さらに、同じ高卒1年目の育成契約の高木渉にも適時二塁打を許した。

 収穫もあった。取り組んできたことの確信だ。鳴尾浜で下半身を強化し、プロ野球選手としての体づくりに励んできた。投球フォームも修正。球速が常時145キロから148キロまで上がった。その真っすぐで14年のパ・リーグ本塁打王メヒアを初回に空振り三振を奪うなど3打席凡退に抑えて自信になった。

 矢野2軍監督からも「ポテンシャルとしては面白いものがある」と評価された。新人6人のうち唯一、牧だけが1軍デビューしていないが、この秋の成長に期待していた。

続きを表示

2018年10月9日のニュース