楽天・石井GM大改革 岩隈調査!FA浅村&炭谷も、池山2軍監督ら8人退団

[ 2018年10月6日 04:00 ]

パ・リーグ   楽天1―2ロッテ ( 2018年10月5日    楽天生命パーク )

楽天の石井GM(左)と平石監督代行
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 楽天の石井一久GM(45)が5日、大改革に乗り出した。平石洋介監督代行(38)の来季の監督就任と、池山隆寛2軍監督(52)ら2軍首脳陣8人と来季の契約を結ばないことを発表した。補強面では今オフのFA戦線を見据えて西武・浅村栄斗内野手(27)、炭谷銀仁朗捕手(31)、さらにマリナーズを退団した岩隈久志投手(37)の調査を進めることも判明。育成と強化両面で改革を推し進める。

 新GMの大改革が始まった。ロッテ戦の試合前、球団事務所で石井GMが平石監督代行に来季の監督就任を要請し、その場で受諾された。石井GMは、球団初の生え抜き指揮官に託した理由についてこう説明した。

 「強みも弱点も分かっている。去年、快進撃をしている時、どうしたら強くなっていったか。逆に今季のように勝ちが進まない時に何が起きているのか、ウイークポイントも知っている。一番近くで状況を確認できている方が適任だと思った」

 今季は開幕から低迷し、6月16日の阪神戦に敗れ、借金20となり梨田昌孝前監督が辞任。その後、平石監督代行が指揮を執った。選手とコミュニケーションを取りながらチームを立て直し、シーズン終盤は若手を多く起用しながらも35勝41敗2分けと健闘。その手腕を評価した。80年度生まれの「松坂世代」では初の監督就任で、球団史上最年少となる。

 石井GMは「(平石監督が)結果を出すには僕や球団が、戦えるものを整えないといけない」とも言った。この日、池山監督、与田投手コーチら2軍首脳陣8人と来季の契約を結ばないことを発表した。就任会見では長期的なチームづくりを掲げ、そのための課題に挙げたのが「育成」。まずは大幅入れ替えで、若手を育てる環境整備に乗り出した形だ。

 並行してFA市場では西武・浅村、炭谷がFA宣言した場合に備えて、調査を進めている。今季ここまでのチーム打率・240、508得点はパ・リーグ最少。127打点でリーグトップを走る浅村は得点力アップへ、補強ポイントに合致する。長年、球団が頭を悩ませてきた嶋の後釜となり得る炭谷も、是が非でも欲しい存在。石井GMにとっては西武時代の同僚であり、実力、性格も熟知している。さらにかつての楽天のエースでマリナーズを退団した岩隈の調査を進めている。

 育成と強化両面で進む石井改革。平石新監督の契約年数については明言を避けたが「土台づくりをしてほしいし、長くやっていただければ」と話した。現場とフロントが将来のビジョンを共有し、最下位からの巻き返しを図る。

 ▼楽天・石井一久GM(プロ入りを決断した金足農・吉田について)評価は変わらない。素晴らしい投手。ドラフト1巡目で消える選手。スカウトの人たちとしっかりと決めていきたい。

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