阪神・原口 球団最多タイシーズン代打23安打 西岡の思いに応える

[ 2018年10月6日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―6中日 ( 2018年10月5日    甲子園 )

<神・中>8回無死、代打・原口は中前打を放つ。投手・笠原(撮影・北條 貴史)
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 阪神・原口文仁捕手(26)が5日の中日戦で08年の桧山進次郎の球団記録に並ぶ今季23本目の代打安打を放った。「左手第5中手骨の骨折」から15日ぶりに復帰し、8回に中前打。惨敗に終わった甲子園球場で数少ない見せ場をつくった。

 この程度のブランクで、研ぎ澄まされた感覚は鈍らない。ボールの軌道、タイミング。全てを頭に入れていた原口は一振りで決めた。6点を追う8回先頭で代打起用され、笠原の初球、高めカットボールを中前打。代打では今季23安打目を数え、桧山進次郎が持つ球団記録に並んだ。

 「前の回からネクストに立たせてもらっていたので、タイミングを合わせて、自分のスイングをしようと思っていました」

 笠原からチーム3本目の安打を放ち、走者として唯一の本塁生還も果たした。左手小指の骨折のため9月21日に出場選手登録を抹消。今季絶望の危機を乗り越え、驚異的な回復力で帰ってきた。早期復帰できた理由は重度でなかったことや懸命なリハビリの成果。そして何より心が折れていなかった。

 「こういう状況だからこそ、つかめるヒントがあるかもしれないから」。患部にまだ固定器具を付けていた時、鳴尾浜の室内練習場で右手一本のティー打撃を繰り返していた。悲観的になってもおかしくない状況下で常に前を向き、成長の場とすら捉えて取り組んできた。

 「ああやって凄い方が…。僕も朝見て知りましたけど、そういう中で打席に立たせてもらったので、何とかしたいと思っていた」

 頭を下げた相手は西岡だ。前夜に「彼(原口)を優先して下さい。記録がかかっている」と金本監督に伝えて身を引いたことで原口の昇格が正式決定した。朝になって報道で知った先輩の思いにも応えたかった。「最後の最後までチームで勝って、ファンの人に喜んでもらいたいのが一番。その戦力になれるように」。今季見せ続けてきた勝負強さは、何にも代えがたい戦力であることは言うまでもない。(巻木 周平)

 《代打では打率・442》原口(神)が8回に代打で中安打。今季の代打安打を23本目とし、08年に桧山がマークしたシーズン代打最多安打の球団記録に並んだ。代打では打率・442。セ・リーグでシーズン代打20安打以上は10人目(13度目)だが、打率4割以上で終えたのは96年浅井(広)の・420しかおらず、原口の成功率は驚異的だ。

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