DeNA 4日ぶり単独3位 浜ちゃん復活4勝「久しぶりに良い投球」

[ 2018年10月2日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA10―0阪神 ( 2018年10月1日    甲子園 )

<神・D>7回を1安打無失点の好投で4勝目を挙げた浜口 (撮影・奥 調)
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 DeNA・浜口遥大投手(23)が1日の阪神戦で7回1安打無失点、9奪三振の快投で今季4勝目を飾った。昨季10勝をマークしたが、今季は左肩痛で開幕2軍スタート。2年目のジンクスに苦しめられたが、クライマックスシリーズ(CS)争いが佳境に入ったシーズン終盤に復調した。巨人が敗れ、チームは再び3位浮上。3年連続CS進出へ、残り6試合も勝ち続ける。

 阪神打線に付け入る隙を与えなかった。7回の先頭は、16年ドラフトで同期入団の大山との「ドラ1対決」。外角直球で遊ゴロに打ち取ると、続くナバーロは左飛に仕留めた。最後は中堅を襲う梅野の大飛球を桑原がジャンピングキャッチ。7回1安打無失点で4勝目を手にした。

 「プレッシャーは多少あったけど、こういう試合で意地を見せたかった。久しぶりに良い投球ができた」

 プライドを懸けたマウンドだった。9月24日の広島戦は、2回1/3を3失点で降板となった。同28日の巨人戦では、1学年下のドラフト1位左腕・東が7回無失点と好投。球界を代表する菅野と壮絶な投手戦を繰り広げた。

 「凄く刺激を受けた。大事な試合をルーキーに任せてしまう悔しさもあった」

 1年目から10勝を挙げ、今季もローテーションの柱として期待されたが、左肩痛で開幕に間に合わず。その後も思うような成績が残せなかった。その穴を埋めたのが11勝をマークし、新人王当確の東だった。

 横浜スタジアムから横須賀市内の寮まで、浜口が東を車に乗せて送っている。車中ではたわいもない話で盛り上がるが、仲の良い後輩を「頼もしい存在」と認めつつも「負けたくない」というのが本音だ。8月24日のヤクルト戦から自身3連勝。ライバル心を糧にして遅ればせながら、CS争いを繰り広げるシーズン最終盤でチームの戦力となった。

 昨年の日本シリーズ第4戦で8回1死まで無安打投球した浜口の快投は記憶に新しい。「個人としてもチームとしても、レギュラーシーズンで終わってしまうか、先の舞台に進めるのか。もう一度、日本シリーズで戦いたいという気持ちがモチベーションになっている」。チームは4日ぶりに単独3位に浮上。大舞台を目標に、まずはし烈なCS争いを勝ち抜く。 (重光 晋太郎)

 ▼DeNA・笠井(育成から今季支配下登録された2年目右腕。9回に1軍デビューし1イニングを3者凡退に抑え)緊張より楽しみが大きかった。

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