日本ハム 石井裕が現役最終登板、高校の後輩・秋山抑え「すっきりしました」

[ 2018年9月30日 23:30 ]

パ・リーグ   日本ハム4―1西武 ( 2018年9月30日    札幌D )

<日・西>7回2死二塁 秋山を左飛に打ち取る石井裕(撮影・三島 英忠)
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 今季限りで現役を引退する日本ハムの石井裕也投手(37)が30日、西武戦で現役最終登板に臨み、横浜商工(現横浜創学館)の後輩・秋山を抑えた。

 4―1の7回2死二塁。三菱重工横浜からともにプレーした鶴岡とバッテリーを組み、外角直球で押し込んで左飛。涙目の栗山監督らナインに出迎えられ「最後の試合なので気持ちで投げた。すっきりしました」と振り返った。

 「泣かない」と決めて臨んだ引退セレモニー。中島、宮西、鶴岡らナインや、家族らから花束を受け取ると、みるみる涙腺が緩んだ。先天性難聴を抱えながら、日本ハムなど3チームで計14年間プレーした「サイレントK」。引退セレモニーのあいさつの最後に「特に母には感謝の気持ちでいっぱいです。難聴というハンデを持って生まれてきた僕を周りの子と同じように育ててくれて、たくさんの愛情を注いでくれて、一番のファンでいてくれたお母さん、ありがとう。そして、調子が良いときも悪いときも変わらず接してくれた妻と子どもたち、ありがとう。14年間、ずっと幸せでした。本当にありがとうございました」と家族への感謝を伝えると、2万7685人のファンから温かい拍手で包まれた。

 バッテリーを組んだ鶴岡は「これも何かの縁。いい左のリリーバーだった。あいつらしくてよかった」と笑顔。石井裕とともに救援陣を支えてきた宮西も「石井さんが最初に入ってきた時はライバルで負けたくない思いがあった。それが2、3年経ってお互いを認め合うようになった。戦友ですね」と笑顔で先輩をねぎらっていた。

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