就任2年目のV 西武・辻監督 46発山川ら育て「どうやったら引き出せるか」

[ 2018年9月30日 21:42 ]

パ・リーグ   西武1―4日本ハム ( 2018年9月30日    札幌D )

<日・西>リーグ優勝を決めて胴上げされる辻監督(撮影・尾崎 有希)
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 就任2年目の西武・辻発彦監督(59)がナインの手で8回、宙を舞った。

 M1と王手をかけてで臨んだ日本ハム戦。1―4で迎えた8回裏の守備に就くイニング直前にソフトバンクの敗戦が伝わった。「いやー…。この日がいつくるかといつくるかと待ち望んでいた。私のミスも多々あったが、選手たちが助けてくれた。本当にうれしかった」と息を吐き出した。

 就任1年目の昨季は2位。そして、今季開幕8連勝から一度も首位を譲らずゴールを駆け抜けた。「Bクラスに低迷していた時期もあったが、このチームに入ってみて非常に能力を持った選手がいる。どうやったら引き出せるかが一番だった。個性のある選手ばかりなのでその個性を伸ばせば必ずいい結果は出ると信じてここまで来た」。昨季途中からレギュラーに定着した4番・山川がここまで46本塁打を放つなど、打線が12球団最多の771得点を叩き出し、リーグ最悪の防御率4.27と苦しんだ投手陣を支えた。

 悲しい別れもあった。昨季、シーズン中に森慎二投手コーチが42歳の若さで死去。「特にピッチングスタッフにとっては大きかった。(昨季は)Aクラスでも日本シリーズにいけなかった。今年は勝つんだと思って戦ってきた」と振り返る。80年代半ばから90年代前半にかけて6度の日本一を成し遂げた黄金期に、名二塁手として活躍した指揮官が、10年ぶりの日本一に挑戦する。

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