西武10年ぶりVへ、札幌で勝って決めれば08年の「リベンジ」

[ 2018年9月30日 10:40 ]

<西・ソ>風船を飛ばす西武ファン(撮影・大塚 徹)
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 一気の13連勝で、本拠地メットライフドームでの今季最終戦で辻監督が舞う。29日、西武ナインが目指した最高のフィナーレは、ソフトバンク・松田の意地の2発によって阻まれた。一夜明けた30日。胴上げの地は4連戦を行う札幌に移った。

 10年前の記憶がよみがえる。前回優勝した08年も同じ札幌ドームで決まった。4度宙を舞った渡辺監督(現SD兼編成部長)は「つらい練習をやってきた汗と涙の結晶」と男泣きした。ただ、マジック1で迎えた試合は日本ハムに零敗を喫し、4連敗。2位・オリックスが楽天に敗れたため、試合中に優勝は決まっていた。いわゆる「他力優勝」だった。

 当時、現場で取材した記者が感じたのは、重圧から金縛りにあったかのように打てない姿だった。同年ワーストの2安打。4打数無安打だった1番の片岡は「いつもと違った緊張感で体が動かなかった。僕を含めてこういう経験がないので、これが若さなのかな…」と漏らしていた。

 「マジック1」というのは、「マジック2」よりもやりずらいところもある。マジック対象球団が違う試合。「他力」もちらつく中での戦いとなり、余計に「自力」で決めたい思いが強くなり過ぎる。10年前、大久保打撃コーチの「勝ちにいって、勝てるのはまだ先かな」という言葉が印象に残っている。

 「あと1勝」の重圧。開幕から首位を守り続けた今年の西武も無縁ではないだろう。ただ、辻監督はそのプレッシャーを楽しむ余裕がある。昨季王者のソフトバンクが3ゲーム差に迫り、迎えた9月14日からの9連戦前だった。指揮官は「いよいよ本番」と表現し、15日からのソフトバンクとの3連戦で3連勝して一気に突き放した。さらに連勝を12まで伸ばした。西武黄金期を知る男。勝負師の香りがプンプンした。

 当日の札幌移動で迎える日本ハム戦は、午後6時開始予定。2位・ソフトバンクも本拠地のヤフオク!ドームで同時刻からロッテと対戦する予定だ。辻西武は10年前の「リベンジ」ともなる、勝って有終の美を飾れるか。(記者コラム・飯塚 荒太)

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