西武20年ぶり本拠Vならず 連勝12でストップ 辻監督「そう甘くないよね」

[ 2018年9月30日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1―3ソフトバンク ( 2018年9月29日    メットライフD )

8回2死一、二塁 中村は遊ゴロに倒れガックリ(撮影・三島 英忠)
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 優勝へのマジックナンバーを1としている西武は29日のソフトバンク戦に1―3で敗れ、08年以来10年ぶりの優勝決定は持ち越しとなった。レギュラーシーズン本拠地最終戦で、強力打線が1得点に封じられ、98年以来、20年ぶりの本拠地胴上げを逃した。気持ちを切り替え、30日午後6時開始の日本ハム戦(札幌ドーム)で勝って決める。

 苦笑いが浮かんだ。2点が届かずソフトバンクに惜敗。辻監督はゲームセットの瞬間、今季の本拠地最終戦で詰めかけた3万1577人観衆の大きなため息を背に、ベンチ裏に引き揚げた。

 「残念ですよね。1年間、応援してくれた大勢のファンの前で決めたかったけど、そうは甘くないよね」

 20年ぶりの本拠地胴上げはならず、連勝も12で止まった。3回1死二、三塁で浅村の遊ゴロの間に1点を先制したが、なお2死三塁で山川が遊ゴロに倒れ、畳み掛けることができなかった。1―3の8回2死一、二塁では中村が遊ゴロに倒れた。走者を出すたびに大きな声援の後押しを受けたが、獅子おどし打線は最後まで破壊力を発揮できず。22日のロッテ戦の6回に中村が左前適時打を放って以降、47イニング連続で適時打はなく、本塁打も13試合ぶりになかった。

 ただ、残り6試合で1勝すればいいとあって、ナインに暗い雰囲気はない。「ばりばり(優勝を)意識して、いい緊張感で戦えました。楽しかったですよ。別に一つ負けたからって、追い詰められているわけではない」と山川は言った。主将の浅村は「ここで決めたい気持ちはみんな持って臨んだ。何とかしたかったけど」と悔しさものぞかせたが「早めに決めます」とすぐに気持ちを切り替えた。

 30日は札幌に移動して日本ハム戦に臨む。辻監督は「選手たちは移動ゲームで大変だけど、もう少し頑張ってもらってね。ただやることは全く変わらない。あと1試合で決めたい」と意気込んだ。 (春川 英樹)

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2018年9月30日のニュース