巨人・菅野 今季7度目完封 斎藤雅樹に29年ぶり並ぶも長野の劇的サヨナラ弾は「見てなかった」

[ 2018年9月28日 21:44 ]

セ・リーグ   巨人1―0DeNA ( 2018年9月28日    東京D )

<巨・D>9回、乙坂を三飛に打ち取り雄叫びを上げる先発・菅野(撮影・島崎忠彦)
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 巨人のエース菅野智之投手(28)が28日、DeNA戦(東京D)に先発登板。9回を5安打無失点に抑えて今季14勝目(8敗)をマークした。シーズン7度目の完封勝利はセ・リーグでは1989年の巨人・斎藤雅樹(現巨人投手総合コーチ)以来29年ぶりで、クライマックスシリーズ(CS)出場を狙うチームに3位再浮上をもたらす原動力となった。

 DeNAのドラフト1位ルーキー東克樹投手(22)との息詰まる投手戦で、試合は0―0のまま進行。東は7回5安打無失点で先にマウンドを降りたが、菅野が9回の1死一、三塁のピンチを無失点で切り抜けて迎えたその裏、1死走者なしの場面で長野がDeNA3番手・砂田から左越えへサヨナラの12号ソロを叩き込んだ。

 劇的なサヨナラ勝ちが決まった瞬間、ベンチを飛び出して体全体で喜びを表現した菅野はお立ち台で「打った瞬間、見てなかったんですけど…」と爽やかな笑顔で切り出し、場内のどよめきと笑いを誘うと「あの〜…はい。放物線見て、入るんだなと思いました」と目尻を下げた。

 それでも「もう…これ以上ない結果だと思いますし、チームが勝って良かったです」とホッとした表情を見せたエース。CS出場を懸けたDeNAとの直接対決は東との息詰まる投手戦となった。「東くんも気迫を感じましたし、本当にいい投手だなと感じました」と相手ルーキーに敬意を表し、「まだ負けるわけにはいかないので、意地を見せました」と胸を張った。

 これで球団史上最多に並ぶシーズン7度目の完封勝利。「残り試合も少ないですけど、何とか1つでも上の順位にいけるように最後まで頑張ります」と高らかに誓った。

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