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松坂世代また…日本ハム矢野 現役引退へ 巨人でも活躍 2軍練習後に表明「感謝の思いでいっぱい」

日本ハムの矢野
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 日本ハムの矢野謙次外野手(38)が、今季限りで現役を引退することが27日、分かった。28日にも正式に発表される。02年に国学院大からドラフト6巡目で巨人に入団。15年途中にはトレードで日本ハムに移籍した。勝負強く、パンチ力ある打撃で多くのファンを魅了してきた。28日には、イースタン・リーグで古巣の巨人戦(ジャイアンツ球場)に帯同する。

 また一人、松坂世代の人気者がユニホームを脱ぐ決意を固めた。矢野はこの日、鎌ケ谷での2軍練習に参加。38歳のベテランは一番乗りで室内練習場に現れると、巨人時代からのチームメートである実松とともにフリー打撃などを行い、汗を流した。帰り際にはスポニチ本紙の取材に応じ、関係者への感謝を口にした。

 「今年で現役生活を終えることを決めました。ここまで野球をやらせてくれたファイターズの皆さん、プロの世界に導いてくれたジャイアンツの皆さん。そして僕の野球人生に携わってくれたすべての方々、どんな時も応援してくださったファンの皆さんには感謝の思いでいっぱいです」

 直向きな努力が実を結んだ。02年にドラフト6巡目で入団した。当時の巨人の外野陣は高橋、清水らを筆頭にタレント揃いだった。それでも腐ることなく、2軍で自慢の長打力を磨いた。3年目の05年には85試合に出場。足がかりをつくると、06、07年はともに103試合に出場した。

 07年5月31日のソフトバンクとの交流戦(東京ドーム)では、3点を追う7回1死満塁に代打の代打で登場。代打の代打では球団史上初となる逆転満塁本塁打を放った。観戦に訪れていた当時の渡辺恒雄球団会長に「今日の(矢野の)一発は1000万円以上の価値がある」と言わしめた。13年には球団記録となるシーズン代打19安打も樹立。試合終盤、登場曲が流れると、東京ドームの空気が変わる。「代打の神様」としての地位も確立していった。

 15年途中には日本ハムにトレード移籍したが、新天地でも華々しさは健在だった。6月12日のDeNA戦(札幌ドーム)でデビューすると、いきなり猛打賞の活躍。デビューからの3試合で計2度のヒーローインタビューに立つ、離れ業をやってのけた。本拠地のお立ち台では、温かく迎え入れてくれた日本ハムファンの拍手と歓声に感極まり、涙を流した。16年以降は度重なる故障に悩み2軍生活が続き、この日までに現役引退の意思を固めた。

 明るいキャラクター性も魅力だが、野球とは愚直に向き合ってきた。日本ハムでは大谷や西川、中田らにアドバイス。チームを離れた今でも、オフには巨人の選手と連絡を取り、若手選手には助言を送ったこともある。交流戦では長野、坂本勇、岡本らが矢野のもとに挨拶に駆け寄った。情に熱く、誰からも愛される男であった。

 今シーズンは最後まで選手としてチームとともに戦う。来年以降は未定だが「できることなら、大好きな野球に携わっていきたい」と大きな夢を抱く。何度もリーグ優勝、日本一に貢献してきたバットマンらしく、最後まで全力でプレーする。

[ 2018年9月28日 02:54 ]

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