阪神・大山 甲子園珍ランニング弾 掛布以来30年ぶりも…ベイに惜敗

[ 2018年9月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―4DeNA ( 2018年9月27日    甲子園 )

<神・D>5回2死一塁、大山のランニング本塁打を放ち、二塁を回る(撮影・成瀬 徹)    
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 阪神は27日のDeNA戦に3―4で競り負け、13連戦を黒星発進となった。5回にプロ初の2番に入った大山悠輔内野手(23)が阪神では1988年の掛布雅之以来の甲子園球場でのランニング本塁打を放って同点に追いつきながら、柵越え3被弾に敗れた。今季最悪の借金12を抱えてクライマックスシリーズ進出圏の3位から3・5差へ後退。残り13試合、一戦必勝を目指すしかない。

 試合後の甲子園を、秋風が吹き抜けた。大山のバットから奇跡的な一打が出てもなお、勝利の女神は、ほほえんでくれなかった。

 「抜けてくれ、と思いながら走っていました。追い込まれていたので、コンパクトに打てました。僕の位置からは(捕球したかどうか)分かりませんでしたが、プレーが切れていなかったので、あきらめずに全力でホームまで走りました」

 2点を追う5回2死一塁。2ストライクに追い込まれた大山は3球目を振り抜いた。打球は、やや低めの弾道で中堅左へ。打球は地面に着いたかどうか微妙な状況で、ダイビングキャッチを試みた乙坂のグラブに収まった。その後、捕球を確信していたのかボールは返球されなかった。

 その間に「インプレーだと思っていた」大山はダイヤモンドを駆け抜けて一気にホームイン。DeNA側のリクエストによってリプレー検証が行われたが、バウンドしたと判定され、生還が認められた。今季11号のランニング2ラン。阪神では昨年8月1日の広島戦(マツダ)の上本に続く24人目、26本目。甲子園では88年4月26日の大洋戦で掛布が記録して以来30年ぶりという「珍弾」で19イニングぶりの得点を挙げ、幸運にも試合を振り出しに戻すことができた。

 それでも勝利は遠かった。結果的に1本のランニング本塁打は、DeNA打線が放った3本の柵越えにかなわなかった。

 だから金本監督の舌も振るわなかった。今季初めて2番・大山、6番・梅野の新オーダーを組み、その2人のバットが3点を生み出した。とはいえ、手放しで評価はできない。「どうかな、そこ(新打順が機能したか)は。大山のアレ(ランニング弾)はちょっと微妙だけど」。幸運な一打もあって3得点したが、逆に考えると、あの一打がなければ、わずか1得点ということになるからだ。

 借金は今季最悪の12に膨らみ、3位・DeNAとは3・5差に広がった。甲子園では19勝35敗2分けとなり、本拠地での球団史上最多借金となる78年の17にあと1まで迫った。残り13試合。指揮官は「また明日、全力で勝ちに行くだけです」と気丈に前を向いた。 (惟任 貴信)

 《甲子園では掛布以来30年ぶり》大山(神)が5回にウィーランドからランニング本塁打。阪神では昨季8月1日広島戦(マツダ)での上本に続く24人目、26本目。甲子園では88年4月26日の大洋戦で掛布が記録して以来30年ぶり。掛布以前は1リーグ時代の2本で、球団初年度36年の藤井(プロ野球第1号本塁打)と43年の金田。大山は球団4人目となった。なお88年以降、他球団では92年川相、09年亀井(ともに巨)が甲子園で記録している。

 ▽掛布のランニング本塁打 88年4月26日大洋戦(甲子園)6―1の7回1死、石川から左中間に打った大飛球を追った中堅・屋鋪と左翼・パチョレックが激突し昏倒。この間に掛布は長駆本塁生還し、自身初のランニング本塁打とした。試合は8―3で阪神が勝利。救急車で病院に搬送された屋鋪は額に10針、パチョレックは下あごに3針の裂傷を負った。

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