西武・山田 プロ初先発でプロ初安打が初アーチ 先天性難聴にも負けず元気印「夢を見ているよう」

[ 2018年9月19日 22:59 ]

パ・リーグ   西武12―4日本ハム ( 2018年9月19日    メットライフ )

<西・日>4回2死二塁、山田がプロ初安打となる2ランを放ち「あつおー」と叫んだあとでビシッとポーズを決める(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 夢見心地でダイヤモンドを一周した。西武の4年目・山田がプロ初スタメンで大仕事だ。4回2死二塁で左中間に1号2ラン。プロ初安打が初アーチとなり、自身初のお立ち台では「手応えというより、不思議な感覚。夢を見ているよう。めちゃくちゃ気持ち良かった」と笑顔で振り返った。

 ソフトバンク・松田宣が憧れの存在。ベンチに戻った山田は、他のナインに促されると右手を突き上げ「熱男〜!」と絶叫した。松田宣とは昨オフに自主トレを一緒に行う機会があり、「熱男」も「やっていいよ」と本人に言われたという。

 この日は登場曲も「ギンギラギンにさりげなく」(近藤真彦)、「ウルトラソウル」(B’z)など「松田宣メドレー」を使用。「僕は松田さんからは“獅子男(ししお)”と呼ばれてます」と笑った。その松田宣から教わったのが「直球を前ではじき返す」こと。この日の初アーチは138キロ直球を捉えたもので「教えてもらった通りにできました」と喜んだ。

 ベンチでは誰よりも声を出す「元気印」な姿も松田宣とだぶる。そんな山田は先天性難聴で右耳が聞こえず、守備の際は他の野手の声の方向が分からないため「口の動きを見る」という。私生活でも右方向からは声が聞こえづらく、「理解していない人には“無視している”と思われたりする」。それでも絶対に明るさを失わない21歳。試合前には「いろんな先輩から声を掛けてもらった」といい、森から渡されたリストバンドを付けて試合に臨んだ。そして初アーチ。ナインから盛大に祝福され、同郷・佐賀の先輩である辻監督も「チャンスをあげたかったし、最高の形になった。僕もうれしい」と声を弾ませた。

 名前は「遥楓」と書いて「はるか」と呼ぶ。「両親は女の子が産まれてきて欲しかったらしくて…。そのまま“はるか”になった」。男3人兄弟の真ん中。今では「インパクトのある名前だし、気に入っています」と話した。

 「この中で野球をするのが不思議」と、「獅子おどし打線」に新たに加わった山田の活躍でチームは今季3度目の6連勝。その全てが2桁安打で、その間は1試合平均9・3得点と勢いは増すばかりだ。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2018年9月19日のニュース