阪神・大山 歴史的大暴れ6の6!1イニング2発含む3発7打点

[ 2018年9月17日 07:43 ]

セ・リーグ   阪神20―4DeNA ( 2018年9月16日    横浜 )

<D・神>8回1死一、二塁、大山は左越えに9号3ランを放つ(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神の大山悠輔内野手(23)が、16日のDeNA戦(横浜)で2リーグ制以降最多タイとなる1試合6安打を放ち、3本塁打7打点の大暴れだ。20得点した打線の中で、他の選手がかすむほどの暴れっぷりだった。

 「ボール気味でしたが、初球から思い切ってスイングすることができました。風のおかげでスタンドまで届いてくれました」

 「1発目」は同点の3回1死。今永の初球、148キロ高めボール球を左翼席に7号ソロ。その後に打線が爆発し、2度目の打席が回ってきて、また打った。5点を追加し、なお2死一塁。2番手・田中の141キロ速球を左翼席に「2発目」を突き刺した。

 昨季7本を上回る8号2ラン。初回に先制の左前打、5回にも左前打で、この時点で4の4、2本塁打。ただ、「3発目」というクライマックスが残っていた。8回先頭で5安打目を中前に放ち、またも打者一巡して迎えた1死一、二塁で、砂田のスライダーを左翼席上段にぶち込んだ。

 「勝ったことが一番。まずはそれを喜びたいと思います」

 ある「失敗」が、復調のヒントを与えてくれた。8月8日の巨人戦。第1打席に吉川光の直球を中前打にした。が、そこじゃない。第3打席、同じ直球を打ち損じて二飛に倒れた時だった。

 「結局、狙った速球を凡打にした時点でその打席は負けなんです。改めて思い直しました。分かっていたはずでしたが、今年はずっと、細かいことを考え過ぎていた」

 打撃フォーム、配球、試合の流れ…。最低限の知識を頭に入れたら、打席ではシンプルに考える。重圧と戦う日々のなかで「当たり前」を忘れていた。「1年目の後半はその感覚に近かったと思います。とにかく必死に、“来たボールを打つ”」。当然ながら技術的な試行錯誤は惜しまなかった。そのなかで、精神的原点に立ち返ったことで、光が差し込んだ。

 阪神の日本人選手で1試合3発は09年4月10日巨人戦で現監督の金本が記録して以来。また、はるか昔、50年3月30日に後藤次男が記録した16塁打という球団記録にあと1に迫る、1試合15塁打。数々の歴史を掘り返さなければならないほど、まれに見る暴れっぷりだった。

 ≪掛布以来36年ぶり≫大山(神)がDeNA戦の3回に2本塁打。1イニング2本塁打はビシエド(中)が16年にマークして以来2年ぶり20人目(22度目)。阪神では09年8月26日にブラゼルが横浜戦(横浜)で達成して以来9年ぶり5人目。阪神日本人選手では82年の掛布以来36年ぶり。

 ≪史上4人目≫大山は8回にも3ランで1試合3本塁打。チームでは10年6月29日の中日戦でブラゼルが記録して以来17人目(21度目)。イニング2本塁打を含む3本は初めてで、全体でも51年飯島(大映)、77年大島(中)、01年城島(ダイエー)に続く4人目。

 ≪1試合6安打はセ記録タイ≫1試合6安打はセ・リーグ4人目のタイ記録で、54年5月26日中日戦の渡辺博に並ぶチームタイ記録。15塁打は50年3月30日大洋戦、後藤の16塁打に次ぐチーム2位。

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2018年9月17日のニュース