安室で乗った!西武 初回7球1〜4番でサイクル4点 M11初点灯王手

[ 2018年9月17日 06:15 ]

パ・リーグ   西武8―5ソフトバンク ( 2018年9月16日    メットライフD )

<西・ソ>初回無死二塁、左越えに41号2ランを放つ山川(撮影・木村 揚輔)
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 安室にささげるビッグウエーブだ。首位の西武は16日、2位・ソフトバンクとの第2戦に8―5で連勝し、5・5ゲーム差とした。選手はこの日引退した歌手の安室奈美恵(40)のヒット曲を登場曲に使用し、初回に1〜4番で“サイクル安打”を達成。2回までに8点を奪う猛打を振るった。10年ぶりのリーグ優勝へ、17日の第3戦も勝てば優勝へのマジックナンバー「11」が初点灯する。

 時代を彩った安室のヒット曲に乗り、獅子おどし打線が電光石火の攻撃を見せた。初回、打者4人、たった7球で4得点。単打、二塁打、三塁打、本塁打の“サイクル安打達成”を締めたのは、4番の山川だ。3戦連発となる左越え41号2ランに声を弾ませた。

 「ネコ(金子侑)さんのプレーで始まって、みんな“よし、いくぞ!”となった。タイミングがずれたけど、仕留め切れたのは良かった」。安室の引退当日。大ファンの金子侑の提案で粋な演出をした。投手の今井も含め先発した10人中、8人が1打席目の登場曲に安室の曲を使用。その金子侑が初回1死二塁で右中間の飛球をダイビングキャッチすると、打線に勢いがついた。

 1番の秋山が「Chase the Chance」に乗って初球を中前に運ぶメークチャンス。「Get Myself Back」を選んだ2番・源田は先制の右中間適時三塁打だ。「僕を本塁に還して」と好機をつなげ、3番・浅村が続く。攻撃は「NEVER END」とばかりに左中間適時二塁打。山川は「Fight Together」。ファンの待つ左翼席へ「一緒に戦おう」とアーチを運んだ。4人いずれもファーストスイングで仕留め、秋山は「奈美恵の“なみ”はビッグウエーブだったね」と感謝した。

 初回に三振したメヒアの打席では炭谷のいたずら心で倖田來未の「キューティーハニー」の曲がかかり、ベンチは大爆笑。ムードは最高潮に達し、2回も再び4点を奪って一気に大勢を決めた。沖縄出身で安室の熱烈なファンでもある山川は「沖縄の先輩が引退する日に最高の結果が出て良かった」と、同郷の歌姫へ敬意を表した。

 2位・ソフトバンクに連勝し、5・5ゲーム差。17日も勝てばマジック11が初点灯する。「大事な試合と感じて選手はやっている。強い気持ちで戦う」と辻監督。安室は圧倒的なパフォーマンスを見せた。西武にも圧倒的な打力がある。(春川 英樹)

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