藤浪 満弾!3勝!“本職”は反省5回4失点「腐ったりしてない」

[ 2018年9月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神20―4DeNA ( 2018年9月16日    横浜 )

<D・神>3回1死、満塁弾を放った藤浪はナインに迎えられる(撮影・島崎忠彦)
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 久々につかんだ白星の味は少々苦かった。16日のDeNA戦で、6月27日の同戦以来の3勝目を挙げた阪神・藤浪は開口一番、「本職」の投球内容に、反省の言葉を並べた。

 「先発として、もう少し長いイニングを投げて結果として7回、8回と投げていかないといけなかった」

 2被弾を含む6安打4失点で大量リードにも関わらず5回での降板を余儀なくされた。豊富なスタミナを誇るだけに、93球は消化不良でも、4回は、1点を失ってなお1死満塁のピンチで後続を断つなど、必死に粘った。

 最大の見せ場は打席だった。3回1死満塁で外角低めの直球を捉え、左中間スタンドへ自身初のグランドスラムとなる一発。14年4月15日の広島戦以来となるキャリア2本目のアーチで自らを援護し「たまたまですね。びっくりした」と、周囲に衝撃を与えた放物線に苦笑いを浮かべた。

 52日ぶりとなる1軍マウンド。長い2軍生活でも、気持ちだけは切らすことなく、ずっと前を向いてきた。

 「腐ったりしてないですし、ずっと悔しい気持ちを持ってファームでやっていましたから」。「原点」を思い返し、腕を振った。大阪桐蔭時代に西谷浩一監督から教え込まれた“背負い投げ”が復活への第一歩となった。

 「監督から“やり投げじゃなくて、背負い投げのイメージ”で、とよく言われていた。体から腕が離れるのではなく、(背負い投げは)体の軸に巻き付くイメージ。今まで当たり前にできていたことが、昨年は、できなくなった。(2軍では)軸に巻き付くイメージで一つ、一つ細かい動作を確認しながらフォームを作った」

 メッセンジャー、秋山がローテに不在の今、背番号19にかかる期待は大きい。「(白星は)ラッキーです。打ってもらった野手に感謝しないといけないです」。今こそ、藤浪晋太郎が立ち上がる時だ。

 ≪ガルベス(巨)以来19年ぶり17人目≫藤浪(神)が3回に満塁本塁打。投手の満塁本塁打は99年8月13日横浜戦のガルベス(巨)以来19年ぶり17人、19度目。阪神では81年山本和行に次ぎ37年ぶり2人目。藤浪はこの打席まで12打数無安打9三振で今季初安打。また、満塁機は通算6打数0安打5三振で初めての安打。

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