ヤクルト村上 衝撃!プロ初打席弾 球団高卒ドラ1初「凄い歓声だった」

[ 2018年9月17日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト2―4広島 ( 2018年9月16日    神宮 )

<ヤ・広>2回1死一塁、村上がプロ初打席初アーチを放つ (撮影・大塚 徹) 
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 打った瞬間、右手人さし指を突き上げた。ヤクルトのドラフト1位・村上は18歳とは思えないほど堂々とダイヤモンドを一周した。

 「プロ初打席がホームランになってよかった。凄い歓声だった」。プロ初昇格即「6番・三塁」で出場。熊本から両親も駆けつけた。初回、先頭・野間の三ゴロを一塁へ悪送球し、これを機に4失点。「取り返そう」とプロ初打席に向かった。2回1死一塁。2ボールから2球ファウルも、しっかりバットを振った。5球目のフォークを捉え、強く鋭い打球は右翼席へ。初打席初本塁打は高卒新人史上7人目、ドラフト1位では初めてだ。しかも2000年2月の早生まれで「ミレニアム世代第1号」となった。

 高校通算52発を放ち、九州学院時代は「肥後のベーブ・ルース」と呼ばれた大砲候補。イースタン・リーグでは開幕から4番に座り17本塁打を放った。ドラフト当時、シニアディレクターとして熊本にも足を運んでいた小川監督は「柔軟性や対応力が素晴らしい。間違いなくこれからのヤクルトを背負って立つ逸材」と才能にほれ込んだ。連勝は4で止まったが、初打席で応えた新人に「集中していた」と目を細めた。

 2点を追う9回1死二塁。高めのスライダーを打ち損じて三飛に倒れ、悔しがった。「次もチャンスがもらえるなら、結果を残して必死に食らいついていきたい」。CSの秘密兵器へ。首位・広島にもその存在を印象づける一発となった。 (町田 利衣)

 ◆村上 宗隆(むらかみ・むねたか)2000年(平12)2月2日生まれ、熊本県出身の18歳。託麻南小1年から野球を始め、九州学院高では1年春から正一塁手で同年夏に甲子園出場。3年夏は熊本大会決勝で秀岳館に敗退。高校通算52本塁打。1メートル88、97キロ。右投げ左打ち。

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