最下位虎を救えるか…藤浪16日DeNA戦先発「今、自分のできることをやる」

[ 2018年9月16日 07:30 ]

セ・リーグ   阪神4―6ヤクルト ( 2018年9月15日    甲子園 )

<神・ヤ>北海道地震の募金を呼びかける(右から)藤浪、和田SA、望月(撮影・大森 寛明)
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 偶然か、必然か。苦境打開のマウンドは、この男に託された。16日のDeNA戦で1軍復帰登板する阪神・藤浪は闘志を胸に秘めるように静かに意気込みを口にした。

 「自信とかは別にないですけど、やってきたことは、やってきたので。まだまだ課題はありますけど。パーフェクトかと言われれば、そうではないですけど、呼ばれた以上は今、自分のできることをやるだけです。それしかないですね」

 1軍登板は初回1死しか取れず5失点で降板した7月26日の広島戦以来になる。2軍ではローテーションを担いながら地道に投球フォームの修正に着手。降格後は5試合に先発し、防御率2・00と結果も出してきた。直近の登板だった11日のウエスタン・リーグ、オリックス戦では3回(1失点)を投げ、中4日で本番に臨む。

 復活を期す一戦は、個人にとどまらず、大きな意味を持つ。チームは3連敗でついに最下位に転落した。メッセンジャーが右肩のコンディション不良で離脱し、藤浪と同世代の北條も左肩の亜脱臼で登録を外れた。連戦が続く勝負どころで投打で故障者が続出。漂う停滞ムードを振り払う快投が期待される。

 ヤクルト戦に敗れた後、香田投手コーチも「彼にいろいろ背負わせるのはかわいそうだけど…。いずれにしても、自分のピッチングにこだわって欲しい」と潮目を変えるマウンドでの躍動を思い描いた。

 開幕ローテに入りながら2勝3敗、防御率6・34と精彩を欠き、2度の2軍降格も経験。最終盤にやってきた巻き返しの好機を逃すわけにはいかない。「精いっぱい、やるだけです」。6月27日のDeNA戦以来となる白星で、猛虎を目覚めさせてほしい。(遠藤 礼)

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2018年9月16日のニュース