ソフトB千賀 初回1イニング4Kも3失点…天王山に力んだ6敗目

[ 2018年9月16日 06:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―11西武 ( 2018年9月15日    メットライフD )

<西・ソ>初回1死二、三塁、栗山(奥)に2点二塁打を浴び、本塁ベースカバーに走る千賀(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは15日、首位・西武に5―11で敗れ、連勝は4でストップ。ゲーム差は4・5に広がった。先発の千賀滉大投手(25)は初回に3点を失うなど4回1/3を投げて7安打を浴び、自己ワーストに並ぶ7失点でKOされた。逆転優勝に向け、直接対決で手痛い1敗となった。

 うなだれた。1点差に迫った直後の5回。1死一、三塁から、千賀が浅村に内角144キロ直球を左翼席に運ばれた。続く山川にも初球をバックスクリーン左へ運ばれた。4回1/3を7失点で、マウンドを降りた。

 「浅村さんが上手に打ったのもあるが、あの程度の球じゃ打たれる。冷静になれなかった」

 首位・西武との大一番。1週間の調整期間は、気持ちが高ぶったまま過ごしてきた。だが、気合は空回りしてしまう。初回は振り逃げ、内野安打でピンチを広げ、暴投で先制点を許した。栗山には2点打を浴びる。先頭の秋山、振り逃げの源田、そして中村、森と1イニングで4三振を奪いながら、いきなり3失点。「試合に入り過ぎた。いつもと違うことをやろうとするのはメンタルの弱さ。いつも通りに投げることが必要だった。勉強になった。(次回以降に)つなげていかないといけない」。精神面をコントロールする重要性を、改めて実感したマウンドになった。

 メットライフドームではプロ入り以来、10試合目の登板でも未勝利のまま。7月31日の対戦で自己ワーストの7失点を喫し、この日も同じ7点を失った。倉野投手統括コーチは「状態は悪くなかったと思うが、5回の失点は反省しないと。抑えないといけない投手なので、乗り越えてほしい」と話した。

 チームの連勝は4で止まり、西武とのゲーム差は4・5に広がった。工藤監督は「(千賀は)今日の試合の大事さは彼が一番感じていた。力を入れるなと言う方が無理」とかばった。打線は9回に2本塁打を放つなど11安打をマークし、2戦目以降につながる意地は見せた。

 大事な初戦を落としたが、逆転優勝に向け、切り替えるしかない。工藤監督は「自分たちの野球を信じてやること。また明日」と前を向いた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年9月16日のニュース