西武 3.5差で天王山 山川から3発10点、ソフトB迎え撃つ

[ 2018年9月15日 05:30 ]

パ・リーグ   西武10―5楽天 ( 2018年9月14日    メットライフD )

<西・楽>初回、2ランを放ちハイタッチを交わす西武・山川 (撮影・白鳥 佳樹)
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 号砲3発、いざ天王山へ――。西武は14日の楽天戦に10―5で快勝。初回に山川穂高内野手(26)の38号2ランが飛び出すと、2回は森友哉捕手(23)が15号ソロ、3回には中村剛也内野手(35)が25号3ランを放った。試合がなかった2位・ソフトバンクとのゲーム差を3・5に戻し、15日からは本拠地で直接対決3連戦。10年ぶりの優勝へ、強打でタカを撃ち落とす。

 自慢のリストワークで131キロのスライダーを拾った。直球に合わせ、ほどけそうになった体の開きをグッと我慢。初回、1点先制後の1死二塁から山川が左越え38号2ラン。9連戦の初戦、初回にチームを勢いづけた。

 「いい打ち方ができました。真っすぐを待ってあの球を拾えて、ホームランにできたのは大きい。僕の中では幅ができた」

 2位・ソフトバンクに3ゲーム差に迫られて迎えた9連戦。4番の一発で、獅子おどし打線が火を噴いた。2回に森のソロ、3回には中村の3ランで一気に7―0。主導権を握ったまま11安打10得点で、楽天を撃破した。

 山川は試合前まで9月は打率・297ながら1本塁打のみで、もやもやした気持ちがあった。だが、試合前に手応えを得た。「やっぱり練習は大事なんだなと思った。ホームはいい。家でご飯を食べられたり、早くからバッティングができたり、やっぱり全てが力になる」。オリックス戦を終えて神戸から13日に帰京。この日は本拠で恒例の早出の打撃練習を行った。そこで体全体でのスイングを意識し、結果につながった。

 その神戸ではエース菊池ら同学年の選手と食事をともにした。菊池には、打者目線から「もっと腕を振ってこられたら打者は嫌。雄星の自信を持ってやればいい」と言葉を掛けた。「考えすぎていたので楽になった」と感謝し、この日の8回1失点につなげた菊池。4番はバットでも援護し12勝目を後押しした。

 今日からの直接対決を前にソフトバンクとのゲーム差を3・5とした。3連戦で逆転できない差とし、ホームの利もある。「えぐい試合になると思うけど頑張りたい。一番、大事な試合をここでできるのもいいタイミング。楽しみにしている」。山川はそう言い「残り18試合、体がすっ飛ぶくらいスイングしたい」と仕上げの大爆発を宣言した。対戦成績8勝10敗、残りは7試合。チーム本塁打は25本で、ソフトバンクには34本打たれてきた。負けずに打ち返すことが、目指す頂点への道だ。 (春川 英樹)

 ≪2桁得点の次の試合は7勝8敗≫西武打線の1試合3本塁打以上は今季22度目で試合結果は17勝5敗、勝率・772だ。また、2桁得点の試合は今季16度目で全て勝利しているが、次の試合は7勝8敗と負け越している。ソフトバンク戦に限っても1勝2敗だが、15日の試合はどうか。

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