巨人・杉内37歳引退会見「心から…後輩を応援するように 勝負師として違うかなと」

[ 2018年9月13日 05:30 ]

会見終了後に内海(右)から花束を受け取った杉内は感極まり涙する(撮影・荻原 浩人)
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 巨人・杉内俊哉投手(37)が12日、都内のホテルで会見を開き、今季限りでの現役引退を正式に表明した。決断に至った理由を問われると「心から…」と言い約20秒間言葉を詰まらせた。

 「心から後輩を応援するようになった。勝負師として、違うかなと感じました」。年の近い後輩からは「俊兄(としにい)」と呼ばれて親しまれた。会見後にサプライズで登場した内海から花束を受け取ると、右手で顔を押さえて泣き崩れた。

 05年に沢村賞獲得など通算142勝。「1軍では楽しいと思ったことはなかった」と言う17年間のプロ生活。15年オフに右股関節を手術し、左肩痛にも苦しみ、3年間リハビリ生活が続いた。若手と過ごす日々に「凄い球投げるなとか、野球好きのおじさんが見てる感じ」と、かつてはなかった感情が生まれ、引退の決断をした。

 中日・松坂には引退の報告を電話で行い「彼が一年でも長くできるように応援したい」とエールを送った。松坂世代での食事会の予定の話もしたという。

 球団側はコーチなどのポストを用意する方針。将来的な指導者については「いつかはという気持ちはある。凄い投手を育てたい」と目を輝かせた。一方で直近の夢は「バイクの免許を取りにいきたい」と笑わせた。野球に熱く、ユーモラスな一面も見せる。杉内らしい会見だった。 (神田 佑)

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