阪神・岩貞粘った!尻上がり7回2失点7勝

[ 2018年9月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―5中日 ( 2018年9月12日    甲子園 )

<神・中>7回2死一、二塁、岩貞(左)は大島を一ゴロに打ち取りガッツポーズ(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岩貞の表情に笑顔はなかった。7回を5安打2失点に封じての7勝目。それでも左腕からは、反省の言葉ばかりが並んだ。

 「初回から危うくゲームをぶち壊すところでした。何とか粘れたのでよかったですけど、反省点ばかりのゲームでした」

 課題とされる立ち上がりで苦しんだ。簡単に2死を奪いながら、大島への四球をきっかけに招いた満塁のピンチ。高橋をカウント1―2と追い込みながら、先制の中前2点打を許した。これで初回失点は8月21日中日戦から4試合連続。自らが指摘したように、試合の流れを手放しかねない内容だった。

 「初回に失点してしまったので、ここからは一人一人集中して投げていくしかないと思いました」

 ただ、そのままズルズルとはいかなかった。2回以降は140キロ前後の直球とスライダーを中心とした配球で復調。7回までの6イニングに0を並べ、付け入る隙を与えなかった。

 「丁寧にというか、失点してしまっていたので、突き放されないようにと思って、何とかゲームをつくれて良かった」

 26日からは13連戦が待ち受けているなど厳しい状況が続く中、大黒柱のメッセンジャーが出場選手登録を抹消された。自ずと、岩貞へかかる期待は大きくなる。「どんな状況であれ、先発は役割を果たさないといけない。残りわずかですけど、万全の状態でマウンドに上がりたい」。16年以来自身2度目となる2桁到達も視野に入ってきた。残された課題を力に変え、チームのために腕を振る。(長谷川 凡記)

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2018年9月13日のニュース