【担当記者が指名!U18侍から先取りドラフト パ編】ソフトB、35歳松田宣の後継者欲しい

[ 2018年9月11日 11:30 ]

<日本・中国>7回、力投する根尾(撮影・吉田 剛)
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 今回の高校日本代表では金足農の吉田、大阪桐蔭の根尾と藤原、報徳学園の小園がドラフト1位候補として注目された。プロ12球団担当記者が、補強ポイントに合致する選手を「指名」した。

 <ソフトバンク 大阪桐蔭・根尾>27歳の今宮、25歳の牧原の若い二遊間が安定しているが、三塁を守る松田宣は35歳とあって、後継者の育成はチームの課題の一つ。将来の中心選手として、根尾のように打てて走れる内野手は魅力。日本代表では右翼も守るなど身体能力も高い。数年後のチーム編成を考えると、最も補強ポイントに合致する。先発投手は千賀、武田、東浜をはじめ、今季途中に育成選手から支配下選手登録された大竹も台頭し充実している。 (川島 毅洋)

 <西武 大阪桐蔭・根尾>補強ポイントは即戦力投手。投手であれば吉田となるが、即戦力という部分では酷だ。高校日本代表の1位候補4人から選択するなら、将来性優先で内外野をこなす根尾になる。二遊間はまだ27歳の浅村、不動の遊撃手・源田がいるがバックアップは手薄。中村、栗山のベテランコンビの後継者づくりも視野に入れ、適応力の高さは魅力だ。とはいえ、首位ながらチーム防御率はリーグ6位の4.40。即戦力投手獲得が現実的だ。 (春川 英樹)

 <楽天 大阪桐蔭・根尾>先発投手は則本、岸をはじめとして頭数はそろっており、今季もチーム防御率はリーグトップクラス。一方でチーム打率は低迷し、打力の向上が急務となっている。外野手は島内や2年目の今季に台頭した田中ら粒ぞろいだが、内野手はどうか。特に二遊間は守備力なら藤田ら、打力なら茂木がいるが、両方を高いレベルで兼ね備えた選手がいないのが現実。向こう10年を見据える意味でも、根尾の補強は効果的といえる。 (黒野 有仁)

 <オリックス 報徳学園・小園>オリックスは不動の遊撃手を担える高校生野手の獲得が、重要ポイントとなっている。将来の中心選手として、走攻守三拍子そろった小園は魅力。チームを支える正遊撃手の安達が来季31歳となる上に、体調面にも不安を抱えるだけに、地元の逸材は後継候補として合致する。投手陣は救援陣が山本の台頭、増井の存在で充実している一方、先発投手は駒不足。左右に限らず、大学・社会人の即戦力投手に関心が向きそうだ。 (湯澤 涼)

 <日本ハム 大阪桐蔭・根尾>毎年、他球団との競合を恐れずスター候補生を1位指名する。今秋も競合覚悟で根尾を指名する可能性が高いと見る。現在、正遊撃手は選手会長も務める中島だが二塁のレギュラーが不在。二遊間は近年の補強ポイントだ。また大谷(現エンゼルス)を「二刀流」で育てたように常識にとらわれないチーム運営と育成に定評があり、文武両道を実現するなど人間性も優れ、大きな可能性を秘める根尾にはうってつけの球団だ。 (山田 忠範)

 <ロッテ 大阪桐蔭・藤原>ロッテは角中、荻野、清田らが30代となり、年齢層の上がってきた外野に次世代のスターを獲得したい。3年目の平沢が今季途中から右翼に定着したが、春夏連覇した大阪桐蔭で4番を張り、走攻守で水準以上の実力を持つ藤原が加われば、将来安泰だ。内野には昨季のドラフト1位・安田がおり、それぞれ内外野を引っ張るチーム構成は理想だ。スター候補で言えば金足農・吉田も、プロ入り表明ならば選択肢に入れたい。 (福浦 健太郎)

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