ヤンキース 田中 第2の故郷に贈る11勝10K 駒大苫小牧出身「何か助けることあれば」

[ 2018年9月9日 05:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース4―0マリナーズ ( 2018年9月7日    シアトル )

 マリナーズ戦に先発し、8回を無失点で11勝目を挙げたヤンキース・田中
Photo By 共同

 試合後だった。ヤンキース・田中は大震災に見舞われた北海道の人々を心配していた。

 「妻(里田まい)も北海道出身で家族だったり、親戚だったり、友達だったり…。僕もそう(駒大苫小牧出身)ですけど、(知人が)被災されています。何か直接、助けることがあればと思っています」。そう気遣った右腕はシアトルから7000キロ以上離れた北海道へ思いもはせて、投げ続けた。

 唯一のピンチは6回2死一、三塁。3番カノをスプリットで追い込み、最後に選択したのはスライダーだった。駒大苫小牧時代から磨いてきた決め球を内角に食い込ませ、空振り三振を奪った。右手でグラブを叩き、感情をあらわにした。

 「点を与えずに切り抜けられたのは凄く大きかった」。7、8回は3者凡退に抑え、8回にはこの日最速の94マイル(約151キロ)直球で今季初の2桁となる10個目の三振を奪った。8回を3安打無失点の快投。「試合が進むにつれて、いい集中力で球をコントロールできていた」と振り返るように102球を投げ、ストライクは74球を数えた。73%という圧巻のストライク率で無四球で投げきった。

 兵庫出身で「関西の方でも大雨台風で甚大な被害が出て、またすぐ北海道でも…。皆さん、大丈夫なのかな、という気持ちになる」と被災者をおもんぱかる。楽天時代にも11年に東日本大震災に見舞われ、支援活動を続けている。繰り返される天災に胸が痛くなる。米国で戦う自分に何ができるのか。その思いが11勝目となった。

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