阪神・陽川“初顔合わせ”菅野撃ち 指揮官期待に応えた2戦連発

[ 2018年9月9日 05:46 ]

セ・リーグ   阪神2―7巨人 ( 2018年9月8日    甲子園 )

2回無死、陽川は左中間に先制のソロ本塁打を放つ (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 阪神・陽川尚将内野手(27)が8日の巨人戦で2試合連続の6号を放った。2回に左中間席へ先制弾。巨人・菅野からの初打席初本塁打はセ・リーグ打者では初の快挙だった。2―7で敗れてクライマックス・シリーズ進出圏内の3位・巨人から2ゲーム差へ広がった中、若き大砲が見せた“菅野撃ち”を大きな希望になった。

 陽川が球界最高峰右腕との“初顔合わせ”で強烈な一発を見舞った。2回、渾身(こんしん)のスイングで5球目のカットボールを捉えた。鮮やかな放物線を描いた打球は失速せず、左中間フェンス最上部に当たってスタンド側へ落ち、2試合連続の先制6号になった。「先頭打者だったので、とにかく塁に出ようと思っていた」。逆方向を意識したくなる外角球を自慢の怪力で引っ張り込み、「うまいこと引っかかってくれた」と手応え十分に振り返った。

 「いいピッチャーというのは分かっていたので。初球からどんどん振っていこうと思って打席に入った」

 菅野とはプロ5年目での初対戦、しかも初打席で仕留めた。3回以降は打線全体が苦しんだように幾度も対戦を重ねても攻略は簡単ではない。菅野からの初打席本塁打は日本ハム・近藤、楽天・ウィーラーに続く3人目。セ・リーグ打者としては240人目にして初の快挙になった。

 猛虎の背番号55は“危険人物”として入力されたのだろう。4回の2打席目は全て150キロ超えの速球を中心に外角を攻められ、フルカウントから8球目のスライダーを必死に中前へ運んだ。1死一、二塁で迎えた6回も再びフルカウント勝負。ツーシームで厳しく内角をえぐられ、最後はカットボールに詰まらされた投ゴロだった。菅野の明らかなギアチェンジは力を認められた証と言えた。

 先の広島遠征では攻撃陣が活気づき、金本監督からは「甲子園で菅野っていうのはちょっとキツいけど、それを打破してほしい」と真価を問われていた。陽川が出した答えはどうだったのか。「内容は悪くない。(9回の)サードゴロなんかでも抜けたスライダーだから。普通通り投げていれば打っていたかも分からない。タイミングは合っている」。凡打の内容も含めて孤軍奮闘ぶりを評価された。大砲候補としての資質は本物だ。「今日はこういう結果で終わりましたけど、また明日切り替えてやりたい」。最高の感触に浸らず、次の1打席へ視線を向けた。 (遠藤 礼)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2018年9月9日のニュース