ソフトB4連勝で4差!11点リードも容赦なし 上林2戦連発19号

[ 2018年9月3日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク12―0楽天 ( 2018年9月2日    楽天生命パーク )

9回1死 上林は右越えソロを放ちベンチのナインに迎えられる(撮影・三島 英忠)
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 ソフトバンクは2日、楽天を12―0で下し4連勝を飾った。中村晃外野手(28)が3回に2試合連続となる13号3ランを放つなど、3安打4打点をマーク。上林誠知外野手(23)は2試合連続の決勝打を放った。打線は6試合連続2桁安打となる18安打を記録。投打がかみ合ったチームは首位・西武に4ゲーム差に迫った。

 11点のリードがあっても、集中力は切らさなかった。9回1死、上林がトドメの一撃を右翼席に放り込んだ。「打てるときに打っておかないと」と、2試合連続の19号ソロ。目標に掲げる20本に王手をかけた。

 18安打12得点の猛攻。口火を切ったのも上林だった。0―0の2回2死一、三塁から古川の内角直球に詰まりながら右前へ運ぶ先制打。「思い切って引っ張るとファウルになる。フェアゾーンに入れるような打ち方をした」。技ありの一打は、前夜の延長10回の決勝ソロに続き、2試合連続の決勝打になった。

 チームを乗せたのは、痛みを抱える中村晃だった。3回1死一、二塁の場面でカーブをすくい上げ、こちらも2戦連発となる13号3ラン。「一気に3点が入ったので良かった。チームとしても大きい点だったと思う」と胸を張った。

 前日の試合で右足爪先に死球を受け、途中交代。試合中に仙台市内の病院で検査を受け、右足薬指の打撲と診断された。ウオーミングアップで患部の状態を確認し「足は大丈夫です」とスタメン出場。6回に中前打、7回には右前適時打を放つなど今季7度目の猛打賞で4打点をマークした。

 14年に最多安打のタイトルを獲得した左の巧打者。試合前の時点で、12球団で最も広角に打ち分けるデータがあった。今季の打球方向の内訳に、その凄みが表れている。

右方向 35・3%

中方向 31・6%

左方向 33・1%

 状況に応じた打撃で、どの方向にも均等に打球を飛ばすバットコントロールが、好調なチームを支えている。

 最大11・5ゲーム差あった西武との差は、7月4日以来の「4」に縮まった。工藤監督は「相手の勝った負けたに一喜一憂するのではなく、上を目指して戦う」。中村晃も「一試合一試合が優勝につながっていく。みんなで協力して大事に戦っていきたい」と引き締めた。

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2018年9月3日のニュース