根尾&野尻“二刀流コンビ”が救う 球数制限で継投が鍵 指揮官「役割大きい」

[ 2018年9月3日 05:30 ]

キャッチボールする根尾(撮影・岡田 丈靖)
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 第12回U18アジア選手権(宮崎)が3日、7カ国・地域が参加して開幕する。2連覇を目指し、初戦で香港と対戦する日本は試合会場のサンマリン宮崎で公式練習を行った。先発が濃厚な野尻幸輝投手(3年=木更津総合)は打者としても期待され、主軸を務める根尾昂内野手(3年=大阪桐蔭)は救援投手としても期待される。ともに岐阜出身の二刀流コンビが日本をけん引する。

 「岐阜二刀流コンビ」が、開幕戦から投打でフル回転する。初戦を翌日に控えた公式練習。根尾と野尻は投手組で一緒にキャッチボールをした後、打撃練習してからブルペン入りと大忙しだった。

 野尻が「しっかり調整できたし、いい状態」と力強く話せば、根尾も「粘り強く、初戦を戦うことが大事」と意気込んだ。2人は中学時代にボーイズの岐阜県選抜で主軸を打った間柄で、二刀流まで同じ。野尻は「根尾とは同じリズムで(練習を)やっているので参考になる。切り替えが大事だなと思った」と刺激を受けている。

 永田裕治監督は初戦のオーダーについて「帰ってから考えます」と明かすことはなかったが、開幕投手は野尻が務めることが濃厚。「4番・三塁」で先発出場することが予想される根尾も救援登板を視野に入れている。今大会から球数制限(105球)が適用されたことで、継投策が大きな鍵を握る。そのため、指揮官は「投手も野手もできる。根尾と野尻の役割は非常に大きい。特に根尾はチームを助けてほしいと思って選考した」と甲子園でも二刀流で沸かせた2人に期待を寄せる。

 野尻は8月31日の宮崎県高校選抜との壮行試合に先発し2回を完全投球。打っても5番で2本の適時三塁打で2打点を挙げた。香港戦もDH制を使わずに臨む見通しで打撃面でも期待される。「責任を背負うのは当たり前だし、できること以上のことをやりたい」と野尻。連覇へ、大きな瞳をさらに輝かせた。

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