広島6連勝でM13 絶好調バティ4戦3発 ヤクルトに3連勝

[ 2018年9月3日 05:30 ]

セ・リーグ   広島7―3ヤクルト ( 2018年9月2日    神宮 )

先制3ランを放ち(左から)菊池、丸に出迎えられるバティスタ(右)(撮影・ 久冨木 修)
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 広島は2日のヤクルト戦(神宮)に勝って6連勝。6日間で優勝へのマジックナンバーを一気に9も減らして「13」とした。サビエル・バティスタ外野手(26)が初回に決勝の先制23号3ランを放つなど3安打4打点で打線をけん引した。この日の勝利で71勝44敗2分けとなり、残り26試合を残して3年連続となるシーズンの勝ち越しも決めた。

 王者の底力だけが際立った。5連勝で直接対決に挑んできた2位・ヤクルト相手に3連戦3連勝。初戦は終盤に3点差をはね返し、前日1日は中盤から力を発揮。そして、この日は、序盤で試合を決める快勝だった。

 立役者はバティスタだ。初回2死一、二塁で1ボールからヤクルト先発・石川のスライダーに反応して、左翼席中段まで運ぶ先制の23号3ラン。3回は6―0としなおも無死三塁から左前適時打で7点目をたたき出した。9回に中前打し3安打4打点と大暴れした。

 「我慢強くできたことが一番よかった。相手(石川)は緩急を使う投手。左のサイド気味の投手を打てたことは自信になった」

 試合前には、新井や迎打撃コーチから「球場は狭いから、打てる球を待ってミートすれば大丈夫」と助言を受けた。来日3年目。普段から積極的に日本語で対話し意見を取り入れる姿勢が、一時の不調を抜け出すきっかけにもなった。

 5月12日から29日にかけて出場11試合で27打数2安打と大不振に陥り2週間の2軍生活を余儀なくされた。苦しめられた外角への変化球対策として朝山2軍打撃コーチから2つの指令を受けた。(1)猫背ぎみだった姿勢を真っすぐにすることで、目線を外角から遠ざける(2)構える際に右肘をあげ、振り始めてもスイングを止める“間”を作る――。この日の先制弾は、初球の外角変化球を見極めてからの一発。適時打は外角へのシュートを捉えたものだった。

 チームは6連勝で貯金2だったヤクルトも借金生活に追いやった。緒方監督は「打って勝った試合もあったし、登板が続く救援陣が抑えてくれたり、選手全員でつかみとった6連勝」と一丸を強調し納得顔だった。

 勢いは止まることを知らず加速するばかり。リーグ3連覇への重圧など皆無。気分最高でラストスパートに入る。(河合 洋介)

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2018年9月3日のニュース