大谷3カ月ぶり“二刀流” 復帰登板は唯一のナイトゲーム全米生中継

[ 2018年9月3日 05:30 ]

試合前、キャッチボールする大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が2日(日本時間3日午前9時5分開始)の敵地でのアストロズ戦に先発する。右肘の内側側副じん帯損傷のため、6月6日を最後に投手出場から遠ざかっていたが、約3カ月ぶりに投打の「二刀流」が復活する。50〜60球がメド。唯一のナイトゲームで、全米も注目する一戦で完全復活へ向けて大きな一歩を踏み出す。

 大谷は敵地の外野でキャッチボールを行った後、通訳を伴いブルペンへ向かった。投手コーチは不在の中、フォームを確認するように通訳を受け手に13球軽めに投げた。前日にもブルペンで24球投げ込んでおり、6月6日のロイヤルズ戦以来、3カ月ぶりとなるメジャーマウンドへの最終調整を入念に終えた。

 「戻るだけでなく、しっかり抑えられるかどうかが凄い大事」

 復帰登板が決定した際に、大谷はそう語気を強めていた。相手は昨季ワールドシリーズ覇者の強打線。4月24日の対戦では6回途中4失点で勝敗は付かなかった。この日のア軍戦は欠場し、登板に備えた。大谷や手術離脱したプホルスを欠く打線は2回に3点先制したが、逆転負けした。

 全治1年以上となる手術の可能性もささやかれた右肘のじん帯損傷。自身の血小板を注入して修復を目指すPRP注射を受け回復に努め、7月3日に打者として復帰した。だが投手としては慎重さが求められた。同19日にキャッチボール、8月11日にはブルペンでの投球を再開し、実戦形式で3度登板した。

 打者として8月に20安打、6本塁打、18打点といずれも月間自身最多をマーク。「バッターの方はこの1カ月、かなりレベルも上がったんじゃないかという実感はある」と不安なく手応えを深めた。一方で「何とか早く、元のリズムに戻れるようにやっていきたい」とも。投打二刀流こそ目標であり、本来の大谷。登板を切望し、投げられない違和感が消えることはなかった。

 試合はスポーツ専門局ESPNの「サンデーナイト・ベースボール」で全米生中継される。他カード14試合は全てデーゲームで、注目が一身に注がれる。復帰後は中6日で計5度登板する見込み。「SHO TIME」の本領を発揮し、鮮烈なルーキーイヤーを締めくくるために、大切な登板となる。

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