阪神 藤谷 野手に転向「自分に少しでも可能性があるなら」

[ 2018年8月31日 05:30 ]

野手への変更を発表し、取材を受ける阪神・藤谷(撮影・井垣 忠夫)
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 阪神・藤谷洸介投手(22)が30日、鳴尾浜球場で会見し、31日から野手に転向することを表明した。16年ドラフト8位で入団した大型右腕。今季のウエスタン・リーグでは7試合で0勝0敗、防御率5・68と結果を出せていない一方、パンチ力のある打撃が2軍首脳陣から注目されていた。来季からは野手登録に切り替わり、1メートル94はドラフト制以降の阪神の日本人野手では最長身となる。

 「矢野さんにも話をいただき、自分に少しでも可能性があるなら挑戦したいと打者転向を志願しました。今までずっと投手。投手で挑戦し続けることを考えていたけど(野手転向で)成功した方もいらっしゃるので」

 ロングティーやフリー打撃での飛距離は野手を含めても2軍トップクラス。昨秋キャンプで指名して打撃練習をさせたこともある矢野2軍監督は「アイツが一軍に上がるためのものを探した中で、野手に挑戦するということ。飛ばせるというのは誰でも持っている能力じゃないから」と期待をかけた。内外野を含めてポジションは未定。抜群の身体能力を武器に新境地に挑む。

 ○…ドラフト制以降のデータでは、阪神の最長身日本人選手は藤浪の1メートル97。野手に限れば近年では11年に投手から外野手に転向、13年まで在籍した黒田祐輔が1メートル92。過去には82〜88年在籍の服部浩一の1メートル93。89〜95年在籍の金子誠一1メートル91。プロ野球で1軍出場経験のある野手では高橋智(ヤ)と伊東亮太(楽)の1メートル94が最高とされており、藤谷が1軍出場すれば、これに並ぶ。1軍未出場では72年ロッテに在籍した鈴木弘の1メートル96がある。

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2018年8月31日のニュース