阪神 今季最悪の借金9 犠飛で同点のはずが併殺 金本監督「ありえんことが起こっている」

[ 2018年8月31日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―3ヤクルト ( 2018年8月30日    甲子園 )

選手交代を告げベンチに戻る金本監督(撮影・岩崎 哲也)
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 阪神は30日のヤクルト戦に競り負けて長期ロード明けの本拠地で3連敗を喫した。1点を追う5回1死満塁から糸原の中飛でタッチアップした三塁走者・鳥谷の生還より早く二塁走者・梅野が三塁で憤死。思わぬ形で同点が幻に終わり、金本知憲監督(50)は「ありえんことが起こっている」とあぜんとするしかなかった。守っても失策絡みで2失点し、今季最悪の借金9へ膨らんだ。

 一瞬、何が起こったのか分からなかった。結果的に、そのプレーが勝敗を分けたと言えた。「どうしたもんかね。ああいうタッチアップとか信じられないプレーも出るし。ちょっと俺も見たことがないし。あんなプレー。ちょっと、ありえんことが起こっている」。金本監督も、あぜんとした表情で敗戦を振り返るしかなかった。

 「“たられば”が多い試合でしたね、今日は。それ(梅野が止まれたか)は分からんね。(鳥谷の走塁も)どうだろう。俺も1点が入ったと思って見ていなかったけど」

 1点を追う5回だ。1死満塁の好機を作り出し、打席に糸原。最低でも同点に追いつきたい場面で左中間方向へ飛球を打ち上げた。タッチアップには十分な打球で、ベンチが期待する最低限の役割を果たしたはずだった。ところがスコアボードに刻まれた数字は「0」だった。

 なかなか、お目にかかれないプレーが起こったからだ。糸原の中飛を青木が捕球した瞬間、三塁走者・鳥谷がタッチアップして本塁へ。同時に二塁走者・梅野も三塁へスタートを切った。青木の捕球体勢は三塁送球を意図したものだったが、飛距離も十分だったため、梅野が一つ前の塁を狙うのは定石と言えた。

 だが…。スムーズな中継プレーの前に梅野は三塁タッチアウト。そのタイミングが痛恨だった。楽々セーフと思い込んでいたのか、全力疾走していなかった鳥谷が生還するよりも先にアウトになった。同点のはずが一転、変則ダブルプレーでチェンジとなった。

 ミスは、それだけではない。5回1死一塁では山中の送りバントを処理した梅野が二塁へ悪送球し、先制を許すきっかけを作った。7回2死二塁では同じく山中の遊ゴロを北條が好捕しながら一塁悪送球し、失点につながった。さらに8回、1点を返してなおも1死満塁の場面でも糸井、ナバーロにあと一本が出ず。走攻守全ての面で精彩を欠いたことが敗因だった。

 8月の月間負け越しが確定し、これで開幕から6カ月連続で勝ち越しなし。今季最悪の借金9に膨らみ、2位とは5・5差に広がった。本拠地CS開催も、遠のく一方だ。(惟任 貴信)



 ○…阪神の同一カード3連戦全敗は今季5度目で、すべて甲子園。ロード明けから3連敗は金本監督1年目の16年に7連敗して以来だ。この3連戦でチーム得点は0→2→1のわずか3得点。今季は110試合で424得点、1試合平均3・85得点で、甲子園45試合では132得点の平均2・93得点。有利なはずの本拠でセ6球団ワーストの得点力不足に苦しむ。

 ○…今季最多の借金9は16年終了時点の借金12以来。8月は1試合を残して11勝13敗で負け越しが決定。6月から3カ月連続で、開幕月の3月から6カ月勝ち越しがない。16年には4〜9月の6カ月連続勝ち越しなしがあり、開幕月からは98年に4〜10月の7カ月すべて負け越して以来20年ぶり。

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