DeNA 東 新人王に大きく前進 頭の中で筒香の応援歌歌い7回零封

[ 2018年8月31日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA4―1中日 ( 2018年8月30日    横浜 )

お立ち台で笑顔の東(右)と筒香(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAのドラフト1位・東克樹投手(22)が30日、中日戦に先発し、7回4安打無失点で9勝目を挙げた。チームを最下位から脱出させる白星で2桁勝利に王手をかけ、新人王に大きく前進。さらに16イニング連続無失点とし、防御率2・63でリーグ3位に浮上した。新人左腕がトップの広島・大瀬良大地投手(27)、2位の巨人・菅野智之投手(28)のタイトル争いに割って入る。

) 1点を先制し、なお3回2死一、二塁。一塁ベンチ前でキャッチボールをしていた東は、頭の中で筒香の応援歌を歌っていた。「横浜に輝く大砲〜♪かっとばせ〜ホームラン〜?」。願いが届く。4点差に広がる3ランが飛び出し、左腕はファンと一緒に大喜びだ。

 「“打つんじゃないかな”と、オーラみたいのが見えた。変な話だけど僕、結構“見える”んです。第六感というか」。試合後、真剣な顔で力説した。十分過ぎる援護点。ブルペンでは光山バッテリーコーチが「状態が悪い。やばいぞ…」と慌てるほど制球を乱したが、初回を3人で斬ってリズムに乗った。5回1死二、三塁のピンチも「1、2点は仕方ない」と開き直って福田、大野奨を連続三振。7回100球で無四球と安定感は抜群だ。

 目標の2桁勝利に王手の9勝目。そんなルーキーのルーティンの一つが、イニング間のキャッチボールの際に「応援歌を頭の中で歌う」ことだ。「筒香さん、宮崎さんの応援歌が好き」。開幕直後は無意識に口ずさんでしまい、テレビを見ていた母親から「やめなさい」と怒られたほど。この日はその筒香と一緒にお立ち台に。「昨日、筒香さんに登板前日のリラックス法を教わった。内容?内緒です」と2人で顔を見合わせて笑った。

 これで16イニング連続無失点。防御率2・63はリーグ3位に浮上し、タイトル争いにも参戦だ。開幕からローテーションを守り続け、プロで初めて体験する厳しい夏場も「サウナ→水風呂」の交代浴を3セット繰り返して疲労回復。サウナは「時間を決めず、限界まで入る」のがこだわりだ。

 新人王争いでも他の候補を大きく突き放す。それでも「数字は気にしていない。自分に白星がつかなくても、チームが勝てばいい」と言う。それも、新人左腕のこだわりだ。 (鈴木 勝巳)

 ○…東(D)が9勝目。チームでは昨年の浜口(10勝)に次ぎ7人目の新人2桁勝利に王手がかかった。また、防御率は2.63でセ3位に浮上し、トップの大瀬良(広=2.32)とは0.31差。新人が防御率1位に輝くと、99年上原(巨)以来両リーグ13人目。DeNAでは前身球団を通じ初の快挙となるがどうか。

 ○… 筒香はお立ち台でルーキーとガッチリ肩を組んだ。「東が頑張っていたし援護できて良かった」。これぞ主砲の一発は3回2死一、二塁。吉見の外角フォークを左越えへ運び「コースに逆らわず、いいポイントでしっかり強く叩けた。でも入るとは思わなかった」。31号3ラン。トップのヤクルト・バレンティンに2本差に迫った。

 2回の第1打席で4試合、13打席ぶりの安打となる左前打。一発に続き8回には中前打と23日巨人戦以来の猛打賞をマークした。「東はテンポ良く投げているし、守ってる人にも伝わる」と筒香。自身31本塁打のうち東が登板した試合で7本を放っており、ここ3試合連発だ。ルーキーが投げて、主砲が打つ。黄金コンビがチームの順位を押し上げる。

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