阪神・岩貞“絶好調男”平田止める「そこを抑えないとピンチ広がる」

[ 2018年8月21日 06:55 ]

阪神の岩貞 (撮影・奥 調)
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 阪神は21日から中日、巨人との長期ロード最後の6連戦を迎える。初戦の中日戦の先発を任された岩貞祐太投手(26)は20日、敵地ナゴヤドームで最終調整。目下、絶好調の相手1番・平田を抑えることをキーポイントに挙げ、チームに勢いをつける力投を誓った。

 「絶好調男」を止める。それが3連戦の初戦を任された岩貞の使命だ。20日の中日戦での先発を前に、相手打線のキーマンになるであろう平田封じに意欲を燃やした。

 「打率も高いですし、まずそこを抑えないとピンチが広がると思うので。集中して抑えていきたい」

 相手は打率・347でリーグトップを独走中。特に、打順が1番に変わった先週は、16日のDeNA戦でサイクル安打を達成するなど6試合で24打数16安打、打率・667と大爆発した。直近の19日の巨人戦でも3打数3安打1打点。母校の大阪桐蔭もこの日に甲子園で決勝進出を果たし、まさに今、ノリにノっている難敵だ。

 岩貞自身もここまでは苦戦している。通算対戦成績は13打数5安打、打率・385で、今季も6打数3安打。だからこそ、最大限の注意を払い、持てる力を全て出して抑えにかかりたい。

 「自分の投球をするというか、自分のボールを信じて投げていくことが1番。バッテリー間で呼吸を合わせて、冷静に投げたい」

 前回登板の14日広島戦は勝敗はつかなかったものの、7回3失点と粘投した。19日のヤクルト戦では岩田が2回0/3で危険球退場し、先発投手が早い回で降板する試合が続出。今回も週頭のゲームを任され、長い回を投げることを期待される。「どこで投げようと1つでも多くアウトを取るのが役割だと思う」。そのためにも、相手のキーマンを封じることは必須条件だ。

 長期ロードは残り6試合。借金4で、完済には5勝1敗が必要となる現状に、金本監督は「厳しい数字やけどな。日曜日は先発も決まっていない」と渋い顔だが、それだけに初戦が重要だ。いい形でロードを終えたいかと問われ「まあね。ロサリオちゃん…」と自虐ネタ?も飛び出した指揮官。まずは岩貞に良い流れをつくってもらいたいところだ。 (山添 晴治)

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2018年8月21日のニュース