金足農、34年前の指揮官&バッテリーも万感「運命感じる」

[ 2018年8月21日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権大会準決勝   金足農2―1日大三 ( 2018年8月20日    甲子園 )

試合を観戦する34年前の金足農バッテリー。左が水沢さん、右が長谷川さん
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 34年前の8月20日、準決勝でPL学園に敗れた金足農バッテリーと指揮官が、時を超えて歴史的瞬間を見届けた。秋田から車で12時間かけて駆けつけた当時のエース水沢博文さん(52)は「金足、半端ない!」と思わず叫び、捕手・主将で社会人野球のHonda監督も務めた長谷川寿さん(51)は「34年前のちょうど今日負けた。運命を感じる。新たな歴史をつくってくれた」と感激の面持ちだった。

 因縁めいていた。当時も8回で2―1とリード。だが、桑田に逆転2ランを浴びて2―3で敗れた。監督だった嶋崎久美さん(70)は始球式で訪れた桑田氏と再会した後、アルプスで見守っていた。

 「場面がまるっきり一緒。逆転されてしまうのかと…。田舎の農業高校がここまで来た。本当にうれしい」

 あの敗戦が今の金足農をつくった。「桑田君に負けて帰ったら、下級生が自分たちの力で甲子園に行ったかのようになって笛を吹いても踊らない。締め直さなければ」と嶋崎さんが始めたのが「死の田沢湖合宿」だった。バント練習では打者が投手と正対して立ち、目線と同じ高さで順手でバットを持った。「バットと目の位置が近いほどバントは決まる。失敗すれば球が腹に入って痛いから選手らは必死だった」と笑う。

 「勝ち方や、試合終了まで誰一人諦めないところが似ている」と水沢さん。あと1勝を、OBも待っている。

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