浦学・蛭間 打倒・大阪桐蔭かなわず プロへ「根尾、藤原に負けないよう努力」

[ 2018年8月19日 09:49 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第14日・準々決勝   浦和学院2―11大阪桐蔭 ( 2018年8月18日    甲子園 )

<大阪桐蔭・浦和学院>初回2死一塁、打者・畑の時、浦和学院・蛭間が二盗に失敗
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 【メモリアル・メモリーズ】急に涙があふれた。「勝って森先生を男にしたかった。本当に悔しい」。昨夏、花咲徳栄の埼玉勢初優勝を寮の食堂で全員で見た。「先を越されて衝撃的につらかったが、自分らにもできると思った」と話す森監督の下、浦和学院(南埼玉)の蛭間は主将として先頭に立ってきた。

 「この試合のテーマは一球入魂、全球入魂」。試合前に気合を入れると、初回から青地の飛球にダイビングキャッチを見せた。小6で西武Jrに選ばれ、NPBジュニアトーナメントに出場。中日Jrに根尾、オリックスJrに藤原がいた。「注目されていた」という2人が進んだ大阪桐蔭を倒して日本一になることが、唯一無二の目標だった。

 1年の冬。練習のつらさなどで渡辺が寮を出て野球から離れかけた時、「今はつらくても、戻れば必ずいいことがあるから」と励ました。蛭間自身も順風満帆ではない。腰痛がひどく、大阪桐蔭との練習試合もあった3月は「野球ができる状態ではなかった」という。

 1年から4番を張った好選手。「プロに行きたい気持ちはあるけど、技術面はまだまだ。根尾、藤原に負けないように努力していく」ときっぱり言った。

 ◆蛭間 拓哉(ひるま・たくや)2000年(平12)9月8日生まれ、群馬県出身の17歳。小3から相生小野球クラブで野球を始める。前橋桜ボーイズを経て、浦和学院に進学。1年春からベンチ入り。1メートル74、81キロ。左投げ左打ち。

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