済美14年ぶり8強 エース山口直 四国対決は「負けられなかった」

[ 2018年8月16日 15:50 ]

第100回全国高校野球選手権大会3回戦   済美3―1高知商 ( 2018年8月16日    甲子園 )

 高知商戦に先発した済美・山口直=甲子園
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 第100回全国高校野球選手権大会第12日は16日、甲子園球場で3回戦の4試合が行われ、第3試合の済美(愛媛)と高知商(高知)が対戦。済美が3―1で四国対決を制し、準優勝した2004年以来14年ぶりのベスト8入りを果たした。

 13―11で星稜(石川)との壮絶なタイブレークでの激闘から一転。投手戦で四国対決を制した中矢監督は「ホッとしました」と一言。「試合の前に力を合わせて、去年を超えようとスタートしたが、厳しい試合だった。無事に勝って良かった」と3回戦で敗れた昨年を超え、安どの表情を浮かべた。

 エース山口直はこの日も完投し、121球の粘投で高知商の強力打線を1失点に抑えた。「自分のいいボールをとにかく投げていこうと送り出した」という指揮官。「インコースのまっすぐを使って、低めの変化球、スライダー、チェンジアップが良かった。粘り強く山口を中心に守り切れた」とエースを賞賛。「きょうは守り合いの勝負だからしっかり守っていこうと送り出した。いい勝ち方ができた」と振り返った。

 その山口直は「この夏に向けて、コントロールを磨いてきたので発揮できてすごく良かった。先頭バッターを出さないというところが一番良かった」と分析。やはり四国対決は意識した。「四国対決ということで負けられなかった。北代君と投げていて楽しかったです」。準々決勝では報徳学園(東兵庫)と対戦する。「報徳学園さんも強力打線。自分のピッチングをして粘り強く勝っていきたい」と前を向いた。

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