済美 高知商との四国対決制す エース山口直の好投で14年ぶりの8強

[ 2018年8月16日 14:53 ]

第100回全国高校野球選手権大会3回戦   済美3―1高知商 ( 2018年8月16日    甲子園 )

<高知商・済美> 力投する済美・山口直(撮影・大森 寛明)
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 第100回全国高校野球選手権大会第12日は16日、甲子園球場で3回戦の4試合が行われ、第3試合の済美(愛媛)と高知商(高知)が対戦。済美が3―1で四国対決を制し、準優勝した2004年以来14年ぶりのベスト8入りを果たした。

 2回戦は星稜(石川)との壮絶なタイブレークでの激闘を制した打撃戦から一転。両校のエースの投げ合いが続く、投手戦となった。

 4回までともに1回戦、2回戦を一人で投げ切った両校のエースが無失点に抑える好投する中、先攻の済美が5回2死一・三塁から3番・芦谷(2年)の左前打で1点を先制。7回1死一塁から2番・中井(3年)が中二塁打で1点を追加すると、1死一、三塁から4番・池内(3年)の遊ゴロの間でさらに1点が入り、リードを3点に広げた。高知高の反撃は7回の1点に抑えた。

 1回戦の中央学院(西千葉)戦で4打数4安打、2回戦の星稜(石川)戦でも逆転サヨナラ満塁本塁打を放つなどの今大会大活躍の1番・矢野がこの試合も攻撃の口火を切った。4回2死走者無しから右越三塁打を放ち、芦谷の先制打を呼び込んだ。7回にも、先頭打者で相手のミスを誘って出塁すると、2点目のホームを踏んだ。

 投げては、今大会2試合連続完投で計22回、293球を投げぬいてきたエース山口直が相手の強力打線をわずか1点に抑え、この日も一人で投げ抜いた。121球を投げ、8被安打7奪三振で1失点の好投。エースの今回大会での通算投球数は400を超えた。

 一方の12年ぶりに甲子園で奮闘を見せた高知商だったが、1986年以来32年ぶりの8強入りとはならず。2試合で26得点の強力打線も山口直を前に鳴りを潜めた。1メートル84、92キロの巨漢エース右腕・北代の力投も及ばなかった。

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