阪神・原口“新・代打の神様” 同点打で驚異の代打率5割「最高のヒット」

[ 2018年8月15日 08:13 ]

セ・リーグ   阪神7―4広島 ( 2018年8月14日    京セラD )

8回1死一、三塁、代打・原口が中前に同点適時打を放つ   (撮影・成瀬 徹)
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 もう呼んでいいだろう。「代打の神様」と――。

 8回だ。広島に勝ち越しを許した直後の阪神の攻撃。1死一、三塁の好機で打順は9番へつながった。投手の左右は関係ない。いまの猛虎で切り札は原口しかない。今村とのフルカウント勝負。6球目で初めてきた低めのフォークを動じることなく見事に仕留め、中前へ運んだ。

 「ランナーを還すということだけを考えて初球から準備していた。2ストライクと追い込まれていたのできれいなヒットではないですが、最高のヒットになってよかった」

 同点打でひと仕事を終え、充実感に満ちた表情で振り返った。代打では今季34打数17安打、13打点。代打率は驚異的な5割まで上がった。広島戦に限れば13打数7安打で打率・538、代打では8打数6安打6打点、打率・750へさらにはね上がる。わずかな可能性を追いかけ、一戦必勝を期した広島との3週間ぶり直接対決。抜群の好相性を一打に込めた。

 「必死のパッチで打ちました!」

 福留、糸井の大先輩2人を一緒に招かれた殊勲の壇上で決めせりふを叫び、大きな歓声を全身で受け止めた。1打席にかける思いは強く、首脳陣にも認められる。金本監督も「ここ一番で最高の集中力と言うか、しぶとさと言うか。毎回、毎回、いい仕事をしてくれる」とうなずいた。

 「こういう立場なので出た時にチームのプラスになるようにやっていくだけ。一つでも上にいく気持ちがチーム全体でもあるので。負けられない試合が続くと思いますが、頑張りたいです」

 全てはチームのためだ。「明日も頑張ります」。言葉に力を込め、すぐに気持ちを切り替え、グランドを後にした。94番の背中がたくましく見えた。(長谷川 凡記)

 ≪歴代トップの可能性≫原口は目下38度の代打起用で34打数17安打の打率・500。チーム試合数の4分の1以上の起用回数を対象としたセ・リーグの代打打率トップは74年長崎慶一(大洋)の・469(42度の起用で32打数15安打)。既に規定起用回数(36度)を満たしている原口はリーグ歴代トップとなる可能性がある。

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